水の惑星『地球』と漢方鍼治療＿２

こんにちは🌞梅雨の合間の晴れ☀️でしたね😊

まだまだ朝夕は、気温が下がるのがありがたいですね😊

毎週日曜日は、院長のひとり言です。

前週の続きを掲載しています🆙

さて、今回の会議の焦点の一つにもなっているが、自然資源の遺伝子レベルの
製薬化や遺伝子組換え問題がある。科学が自然界を土足で踏みにじっている。ラ
イフサイクルの破壊だ。受け継がれてきた生態バランスを崩し、人類の母なる水
を守り続けていけるのだろうか。大宇宙はついに小宇宙たる『人類』に鉄槌を下
した。今夏、日本人を震撼させた抗生物質の乱用による多剤耐性菌アシネトバク
ターの問題は西洋医学のあり方に疑問を投げかけた。細菌と人類の知恵比べであ
る。東西医学を是々非々の立場で冷静に判断し、『医界の鉄槌』を著した和田啓
十郎先生の再来を望みたい。
　人は地上に生を受け、天の気と地の気とをうけて育っていると謳う『天人合一
論』は東洋思想を貫く原理である。大宇宙に対する小宇宙という考えは、ギリシ
ャやインドなどにもあり漢方医学だけのものではない。ただ漢方医学は、陰陽と
いう相反する要素のバランスを整えることが人体の健康に繋がるという考えに発
展させ、更に陰陽二元論だけではすべての自然現象を明解に説明することは困難
なために、三才論【天・人・地】や五行論【木・火・土・金・水】にまでその理
論を発展させている。このように臨床にまで体系化したのは漢方医学だけである。
薬剤乱用による人体への悪影響を考える時、宇宙と一体不離の関係であるとする
自然哲学から生まれた生命観と疾病観による漢方はり治療が、今後の医学にとっ
て光となるに相違ないと信じ、前進あるのみである。
【平成２２年・巻頭言より】