
こんにちは😃今日は本当にいいお天気でしたね😊
毎週日曜日は、院長の自伝です。
前に取りあげた2回にわたる弾圧は、いずれも鍼灸治療には科学性がないと言う
ものでした。そこで弾圧に屈した鍼灸師の中から鍼灸治療にエビデンスをとの声
が高まったわけです。
昭和の弾圧からすでに70年、明治の弾圧からは140年にならんとしていま
すが、鍼灸治療の科学化は、まだまだ先が見えません。それは過去の呪縛から抜
け出せずに、西洋医学の論理で東洋医学を証明しようとしているところにあります。
それは、木に竹を繋ぐ、あるいは相撲の土俵でレスリングを行う、
前に取りあげた2回にわたる弾圧は、いずれも鍼灸治療には科学性がないと言う
ものでした。そこで弾圧に屈した鍼灸師の中から鍼灸治療にエビデンスをとの声
が高まったわけです。
昭和の弾圧からすでに70年、明治の弾圧からは140年にならんとしていま
すが、鍼灸治療の科学化は、まだまだ先が見えません。それは過去の呪縛から抜
け出せずに、西洋医学の論理で東洋医学を証明しようとしているところにあります。
それは、木に竹を繋ぐ、あるいは相撲の土俵でレスリングを行う、
はたまた新幹線のレールの上に飛行機を走らせるようなものです。
東洋医学の治効理論、その本質に迫るには、東洋医学の論理原則で研究を
行ってこそ鍼灸の効果を広く国民に知っていただくことが出来るはずです。
なぜなら西洋と東洋では根本(本質)が違うからです。
例えば東洋と西洋のものの見方は、住所表示の違いにも見られます。
東洋医学の治効理論、その本質に迫るには、東洋医学の論理原則で研究を
行ってこそ鍼灸の効果を広く国民に知っていただくことが出来るはずです。
なぜなら西洋と東洋では根本(本質)が違うからです。
例えば東洋と西洋のものの見方は、住所表示の違いにも見られます。
日本は都道府県から番地の順番に書きますが、西洋は番地が先に来ます。
また身体を観察する場合も、東洋医学では、全身を巡る血脈(血管)や少陰心経
また身体を観察する場合も、東洋医学では、全身を巡る血脈(血管)や少陰心経
(心臓に関係するツボの流れ)も心臓であると見なして全体を一つとして、観
察します(心身一如)が、西洋では心臓は左胸部にあり、こぶし大でといった具
合に細部に渡り観察します(心身二元論)。
また、東洋医学では、「陰は内にありて陽の守りなり、陽は外にありて陰の使
いなり」(素問・陰陽応象大論)
「陰は精を蔵して極(気の源)を起こすなり、陽は外を守りて固めを為すなり」
(素問・精気通天論)と述べられているように、陰主陽従に従い、幹、根本、対
極から治療を組み立てますが、西洋医学では、枝葉である病症を取り除く事が主体になります。
このように西洋と東洋では思考方法が違います。
東洋医学の原点である易経に説かれている太極から六十四卦に分裂する仕組み
は、生命誕生の分裂の有様と同じです。
精子と卵子が受精した瞬間ぴかっと光を放ち二つに分裂する。
さらに4→8→16→32→64と分裂して子宮体に着床します。
また現代科学での生物を生成する原子は、六十四個だと言われています。
小宇宙たる生命の誕生は、易経に説かれている宇宙の成り立ちと同じなのです。
易経は単なる占いの書物ではありません。宇宙の理、天の理を説く天文学であり、
運命学であり、小宇宙たる人類の健康を説く自然科学なのです。
易経に始まる東洋医学は、東洋医学の論理で証明すべきです。
生命はひとときたりとも同じ状態ではありません。季節変化、立地条件、社会環
境、飲食、労倦、人間関係、薬などなど、あらゆる条件により身体は影響され、
即座にそれに反応します。気血・津液(水)の流動する身体に鍼灸術を施す技も
同一ではありません。治療条件が異なればまったく同じ結果が出ないのは当然です。
東洋医学の生命感を大切にして、中国で誕生し、多くの先達により伝承され、
弾圧に打ち克ち現代に生存し、未来に向かい人々の生命に安心と安全と健康を与
える鍼灸治療を守るのは自然哲学に基づく東洋医学の解明ではないでしょうか。
科学は真理により塗り替えられますが、治ると言う事実は普遍です。鍼灸治療
に科学的エビデンスを求めることよりも、生命を小宇宙と考えて陰陽のバランス
を調整する『治未病』の鍼灸治療こそが真の医学となり得るはずです。
誤解のないように一言付け足しますが、鍼灸治療に科学は必要ないと言うもの
ではありません。鍼灸師はもっともっと東洋の論理で治効機序の解明に努めるべ
きだと言いたいのです。結果を出せば科学者が注目し、現代医学の立場で治効機序を解明するでしょう。
数十年前、カナダ・モントリオール大学のセリエ博士が来日した際に、
察します(心身一如)が、西洋では心臓は左胸部にあり、こぶし大でといった具
合に細部に渡り観察します(心身二元論)。
また、東洋医学では、「陰は内にありて陽の守りなり、陽は外にありて陰の使
いなり」(素問・陰陽応象大論)
「陰は精を蔵して極(気の源)を起こすなり、陽は外を守りて固めを為すなり」
(素問・精気通天論)と述べられているように、陰主陽従に従い、幹、根本、対
極から治療を組み立てますが、西洋医学では、枝葉である病症を取り除く事が主体になります。
このように西洋と東洋では思考方法が違います。
東洋医学の原点である易経に説かれている太極から六十四卦に分裂する仕組み
は、生命誕生の分裂の有様と同じです。
精子と卵子が受精した瞬間ぴかっと光を放ち二つに分裂する。
さらに4→8→16→32→64と分裂して子宮体に着床します。
また現代科学での生物を生成する原子は、六十四個だと言われています。
小宇宙たる生命の誕生は、易経に説かれている宇宙の成り立ちと同じなのです。
易経は単なる占いの書物ではありません。宇宙の理、天の理を説く天文学であり、
運命学であり、小宇宙たる人類の健康を説く自然科学なのです。
易経に始まる東洋医学は、東洋医学の論理で証明すべきです。
生命はひとときたりとも同じ状態ではありません。季節変化、立地条件、社会環
境、飲食、労倦、人間関係、薬などなど、あらゆる条件により身体は影響され、
即座にそれに反応します。気血・津液(水)の流動する身体に鍼灸術を施す技も
同一ではありません。治療条件が異なればまったく同じ結果が出ないのは当然です。
東洋医学の生命感を大切にして、中国で誕生し、多くの先達により伝承され、
弾圧に打ち克ち現代に生存し、未来に向かい人々の生命に安心と安全と健康を与
える鍼灸治療を守るのは自然哲学に基づく東洋医学の解明ではないでしょうか。
科学は真理により塗り替えられますが、治ると言う事実は普遍です。鍼灸治療
に科学的エビデンスを求めることよりも、生命を小宇宙と考えて陰陽のバランス
を調整する『治未病』の鍼灸治療こそが真の医学となり得るはずです。
誤解のないように一言付け足しますが、鍼灸治療に科学は必要ないと言うもの
ではありません。鍼灸師はもっともっと東洋の論理で治効機序の解明に努めるべ
きだと言いたいのです。結果を出せば科学者が注目し、現代医学の立場で治効機序を解明するでしょう。
数十年前、カナダ・モントリオール大学のセリエ博士が来日した際に、
「治るという事実が有るならば科学を事実に近づけなさい」と言われました。
事実は普遍です。治るという事実を積み重ねることが、我々鍼灸師ができる唯一の方法です。
事実は普遍です。治るという事実を積み重ねることが、我々鍼灸師ができる唯一の方法です。
次週に続く
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