こんにちは。陽射しは暖かいですが、
まだまだ風が冷たいですね。
毎週日曜日は、院長の自伝です。
福島会長率いる東洋はり医学会に育てられて15年ほど経った頃、
治療に疑問がわいてきた。
臨床成績が決して悪い訳では無いが脉診に関してどうしても納得出来ないのである。
脈を診て五臓の中で不足している陰経の主たる経穴(つぼ)を補う鍼を行えば
脈を診て五臓の中で不足している陰経の主たる経穴(つぼ)を補う鍼を行えば
六腑の主る陽経に必ず脈が浮くと言うのである。たしかにそのような患者さんもいる
が陰経から主たる経穴を補っただけで手に柔らかく平和な生命力溢れる良い脉に
なる患者さんもいらっしゃるのである。古典医書には、『鍼を刺して気至ればた
だちに去ってその数を問うことなかれ』とある。「さじ加減」と言う言葉もある
ではないか。私は「これ以上鍼を行わない方が良いのではないか」と言うと、
が陰経から主たる経穴を補っただけで手に柔らかく平和な生命力溢れる良い脉に
なる患者さんもいらっしゃるのである。古典医書には、『鍼を刺して気至ればた
だちに去ってその数を問うことなかれ』とある。「さじ加減」と言う言葉もある
ではないか。私は「これ以上鍼を行わない方が良いのではないか」と言うと、
先輩は「陽経に脈を浮かす事が出来ないのは手技が悪いからだ!」と言われ、
「我未だ術を得ざるなりだ!」と、会長の名言を振りかざす。
私はどうしても納得出来ず本部を休会することにした。
そんな折『古典の学び方』をはじめ、多数の書籍を著している池田先生の講演を
聴いた。「病態により、陰経から補って脈が陽経に浮くのも有り、陰経を補った
だけで陰陽が調和して、生命力ある良い脉に整うものもある。」であった。
「我未だ術を得ざるなりだ!」と、会長の名言を振りかざす。
私はどうしても納得出来ず本部を休会することにした。
そんな折『古典の学び方』をはじめ、多数の書籍を著している池田先生の講演を
聴いた。「病態により、陰経から補って脈が陽経に浮くのも有り、陰経を補った
だけで陰陽が調和して、生命力ある良い脉に整うものもある。」であった。
疑問は解決した。
私の『技』は間違っていなかったのである。
『術』と『学』が結びついた瞬間である。
これがターニングポイントとなり、その直後池田先生を顧問として発足した
私の『技』は間違っていなかったのである。
『術』と『学』が結びついた瞬間である。
これがターニングポイントとなり、その直後池田先生を顧問として発足した
漢方鍼医会で現在も学んでいる。
次週に続く
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