こんにちは!スタッフの松本です。
金曜日はツボの話。
今日は犢鼻(とくび)をご紹介します。
「犢」という漢字は子牛を意味します。
つまり、子牛の鼻という意味のツボですね。
いったい何処にあるのでしょう?
答えは、膝の皿(膝蓋骨)のすぐ下です。
ここには膝蓋靭帯があり、その外側の凹みにこのツボかあります。
さて、ここで触れておきたいのが、
この犢鼻というツボ、昔と今では場所が違うということです!
膝には、膝眼(しつがん)というツボがあります。
膝蓋骨のすぐ下、膝蓋靭帯の両側には凹みができます。膝を顔と見立てた時、この凹みを眼として、内側と外側をそれぞれ内膝眼、外膝眼としました。
そしてその中央に犢鼻がありました。つまり膝蓋靭帯上ですね。
内膝眼と外膝眼を両目にして、その間には鼻である犢鼻、という配置でした。
それが近年、WHOがツボの位置を国際標準化しようとした際、外膝眼の位置を犢鼻と定めたのです。
何故そうなったのかは定かではありません。
経絡の流れを考えた結果、理論上のつじつまを合わせたのか、治療効果が高い方を選んだのか…?
なので、最近免許を取得した鍼灸師と、ベテランの先生の間では、同じ「犢鼻」というツボでも少しだけ場所が違う!という結果になってしまうのですね。
とはいえ犢鼻も膝眼も、膝に関する疾患に大いに活躍してくれるツボです!
また犢鼻は胃経という経絡に属している為、胃腸にも効果を発揮します。
季節の変わり目である土用の時期は、胃腸も膝も調子を崩しがちになります。
辛い症状、我慢せずにぜひご来院下さいね。
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