第五十難
五十難曰.病有虚邪.有実邪.有賊邪.有微邪.有正邪.何以別之.
(五十難にいう、病に虚邪あり、実邪あり、賊邪あり、微邪あり、正邪あり、これはどのように区別するのか?)
然.
(しかり、答えていう)
従後来者為虚邪.
(後より来るものを虚邪となし)※五行の相生関係の母から来る病気を虚邪
従前来者為実邪.
(前より来るものを実邪となり)※五行の相生関係の子から来る病気を実邪
従所不勝来者為賊邪.
(勝たざるところより来るものを賊邪となし)
従所勝来者為微邪.
(勝つところより来るものを微邪となし)
自病者為正邪.何以言之.
(自ら病むものを正邪となす、何にをもってこれをいうのか)
仮令心病.中風得之為虚邪.
(例えば心の病、中風から起こった場合は虚邪)※これは母子関係の母から来た場合だから虚邪
傷暑得之為正邪.
(心の病が傷暑からおこった場合は正邪)※これは自分で病んだから正邪
飲食労倦得之為実邪.
(心の病が飲食労倦から起こった場合は実邪)※これは母子関係の子から来た場合だから実邪
傷寒得之為微邪.
(心の病が傷寒から起こった場合は微邪)※これは相剋関係の剋す相手から来た場合だから微邪
中湿得之為賊邪.
(心の病が中湿から起こった場合は賊邪)※これは相剋関係の剋される相手から来た場合だから賊邪
※相生関係の肝虚証の場合は腎水💦から来る病なので、
(肝水)を補うこと、これは六十九難に繋がる。
※相生関係の肝実証の場合は心火🔥から来る病なので、
(肝火)を瀉すこと、六十九難に繋がる。
相剋関係は後に繋がる七十五難、八十一難に繋がる
のよね~❤️
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