裁判員裁判について、いろんなドラマがあっていますね。
裁判員制度が始まるというとき、私にも最初に裁判員になるための分厚い書類が送られて来ました。70歳を超えたばかりのころだったと記憶しています。
私は初めてのことには大変興味がありまして、丁寧に全文を読み終えました。なぜかドキドキしながら。
それから何日くらい悩んだでしょうか。
しかし後ろ髪を引かれる思いで、高齢を理由に書類を送り返しました。
その後しばらくは悪いことをしたかのように悩み続けたのです。
いま10年以上を経過して、様々なことがわかってきましたが、裁判員を引き受けても断っても、多分悩みから逃れることはできなかったように思います。
裁判員制度については当然賛否両論あって然るべきですが、あのとき断ったからこそ、過去に捕らわれることなく、明日への一歩が踏み出せているのかもしれません。相当に重いテーマを与えられたのを、今になって改めて実感しています。
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