また、DDoS攻撃は、近年ではパソコンなどに加え、インターネットに接続された家電などのいわゆる「IoT機器」をウイルスに感染させて乗っ取り、それを「踏み台」にして、攻撃を行うパターンも多く見られるということで、堂前さんは「IoT機器は攻撃者側にとって狙いやすく、乗っ取られた自宅の機器から会社のシステムを経由して攻撃が行われることも考えられる。
「DDoS攻撃」とは
DDoS攻撃は、単純な嫌がらせのほか、攻撃停止と引き換えに金銭を要求して脅迫することなどを目的に行われていて、世界各国で被害があとを絶ちません。
ウクライナ情勢をめぐっては今月、ウクライナ当局が、国防省や銀行などがDDoS攻撃を受け業務に支障が出たとしていて、これについてアメリカの政府高官が「ロシアが関与しているとみている」と述べています。
日本では、攻撃者側の情報は不明ですが、今月、広島県のサーバーが攻撃の標的となり、県や県内すべての市町村のホームページが現在も断続的に閲覧しにくくなる事態となっているほか、3年前のラグビーワールドカップの期間中に、組織委員会のシステムが攻撃を受けたケースなどがあります。