「全く新たな変異株」冬に出現も
既存ワクチンに効果 欧州医薬品庁

新型コロナウイルスのワクチン接種を受けるフィリピンの子供=
8月22日、マニラ首都圏サンフアン(EPA時事)
【ハーグAFP時事】欧州医薬品庁(EMA)は、新型コロナウイルスの
「全く新しい変異株」が今年冬に出現する可能性があるとの見解を示した。
ただ同時に、既存のワクチンでも重症化防止効果は期待できると強調した。
欧州連合(EU)各国は現在、今後の流行を見越し、ワクチンの追加接種を準備中。
これには現在主流のオミクロン株に対応した新たなワクチンのほか、
中国由来のウイルスに合わせて製造された初期のワクチンが含まれる。
EMAのワクチン担当幹部は2日の記者会見で、人々は
「特定の(種類に効く)ワクチンを待つべきではない」と強調。
「われわれが今日予測することが不可能な
全く新しい変異株が現れるかもしれない」
としつつ、従来のワクチンについて、感染防止効果が薄いとしても
「重症化や死亡を防ぐことは依然できる」と述べた。