イギリスのリズ・トラス新首相は6日、官邸前で就任後初の演説をし、
自分の優先課題は経済とエネルギー、医療サービスだと述べた。
エリザベス女王に任命されイギリスの第56代首相となったトラス氏は、
イギリスは物価高騰に苦しみながらも「嵐を乗り切ることができる」と強調した。
トラス氏は、自分の使命は「全員の繁栄」を確保することで、
「絶対に実行すると決意している」と述べた。
イギリスでは、「10」と番号のついた官邸の有名な黒い玄関ドアの前での
就任演説が恒例となっている。しかしこの日は、直前までロンドンは大雨に見舞われ、
一時は屋内での演説になるかと危ぶまれていた。
雨脚が和らいだところでトラス氏は官邸前に立ち、
「この国にとってきわめて重要なこの時」に
首相の責務を担うのは「光栄なこと」だと話した。
さらに、ウクライナに対するロシアの「とんでもない侵略」が引き起こす難問や、
新型コロナウイルスのパンデミックによる余波に、国は直面していると指摘。
それでもイギリスの人たちには「そうした課題に取り組む」ための
「胆力と決意」が備わっていると述べた。 「嵐がどれだけ強力でも、
イギリスの人たちの方が強いと承知している」と、新首相は強調した。
新政権にとっての初期の目標については、
減税と改革を通じて経済成長を実現し、
光熱費の急騰に取り組み、