金沢に16時10分に到着し、5分接続で福井行きに乗車。急がなくても15分後に敦賀行きもあるんだが外は雨が降り出し日も落ちたのでさっさと今夜の宿に行きたい。車内は高校生が多いが女子高生のかわいいこと。見た目が擦れてないと言うか当地は加賀美人と言うけどまさに当てはまるね。AKBとかにいても不思議じゃないよ、お世辞じゃなくてさ。
17時02分の加賀温泉で下車。今夜は温泉に宿泊です。その予約した宿ですが。
(写真はいずれも翌朝撮影)
湯快リゾートの「NEW MARUYAホテル」です。まあひとりで温泉となるとここのチェーンのように年中365日何人で泊まろうとも1人7,500円(税別)となりますよね。気楽だし。
駅前に出るとホテルの看板を持った送迎の運転手が立っている。これ幸いと思って「今夜泊まるんだけど」と声をかけてみた。駅から温泉街は離れており、もし送迎バスがあればそれに乗り、無ければ路線バスかタクシーだなと思ってた。するとね運転手は驚くことに
「あなたをお待ちしていました」
楽天トラベルで予約したが(自社サイトで予約しても楽天で予約しても料金は一緒。ならばポイントが付く方がいいに決まっている)、備考欄に交通手段を記入とあったので電車とだけ書いた。時間は決まってないから伝えてないし、今たまたま乗って来たからこの時間であって15分後に乗ったかもしれないし。運転手のリストには本日の送迎予定者が印刷されており、週末ならまだしも平日で最寄り駅まで電車で来るのが少ないのか私の名前だけあった。送迎バス利用なら名古屋・京都・大阪から往復3,000円で運行しているのでそっちに乗るだろうしね。どっちにしろ見当をつけて迎えに来たわけで驚くやら、こんな体験は初めてだね。ホテルまでは10分ほど離れており外観を見ると「ああ、このホテルだよ」。
実はここに泊まるのは2度目、といっても前回は2005年か06年の夏でホテルも前の経営者だった。その時は今でも一番ありえない接客対応のホテルで、経営者が変わってどんなに良くなったのか知りたかったのだ。当時を思い起こすと。
~~~
車で18時半前に到着しフロントでチェックインしようとするとフロント係はしきりに「ご予約時の予約番号をお願いします」と。勿論名乗っているのにだ。予約番号って?と聞き返すと「楽天の予約番号ですよ。KYから始まる奴です。それがないとチェックインはできません」。できませんって言うのがあり得ず、膨大な客が来る大ホテルならいざ知らず、こんな田舎の平日の温泉ホテルで管理できない筈も無く、ここの宿を除いてあとにも先にも楽天の予約番号を聞いてきた宿はない。その時はたまたま予約履歴を印字していてそれがあるから助かったが。
ともかく終わると女将さんが「ご案内します」と1階の奥の角部屋に案内、古いけどなかなか広かったと記憶。ただ水回りがかなり痛んでいたけどね。一通りの案内が終わって入れ替わりに仲居が入ってきて「今夜のお食事時間はどうなさいますか?」と。食事は二食とも部屋食で一泊8,000円だったと記憶する。二食とも部屋食の古いタイプの温泉宿だったのだ。この時点で18時半になっており「ひと風呂浴びてから夕食にしたいから19時にすぎに持ってきてほしい」と伝える。予約時点では19時着予定にしていたし、夕食は20時スタートまで対応可能とあったからだ。それに温泉に来たんだから一風呂ですよね。
ところが仲居は不機嫌な顔をして「もう夕食の配膳が出来上がっているから今から持ってくるので食べてほしい」。客に希望時間を聞いておいてこの言い分はおかしいですよね。要は客が少ないからさっさと終わらせて早く帰りたいという気持ちが見え見え。そして「どうしても風呂に入りたければ入ればいい。こっちで勝手に配膳しますので」。そして最後に決定的な言葉
「兄ちゃん、温泉宿ってのはこういうものだから」
この仲居は入って来た時からずっと私のことをお客様とは呼ばずに「兄ちゃん」となれなれしく呼ぶ。当時は30歳すこし前で若く、仲居は私を舐めてかかっている風にも見えた。いや舐めてかかっている。温泉宿云々言うけど、私もホテルで勤務経験があるんですが、温泉宿も。
ともかく風呂に入り19時15分頃に部屋に戻ると既に夕食は配膳されてあった。程なくして仲居が「兄ちゃん戻ってきたかい」と言いお櫃の御飯と汁物を持ってきた。そして料理の説明をして帰ると思ったら
「兄ちゃん、今夜のご予定は?」
やっぱり片山津だよなあ、男がひとりで宿泊すると言うことは女目当てで来たと決め込んでいるんでしょう。当地は昔、関西地方の歓楽温泉街として栄えたので大型ホテルが並び、街には団体客を相手にしたスナックやソープランドが並ぶ。そんな場所だから団体旅行が減って衰退したわけだが。私はこんなところで遊ぶつもりは毛頭なく「寝るだけだが」と答えると「じゃあなぜ泊まったんだと」。なぜってアンタは客が少ないほうがいいのかい?1人で8,000円というプランはビジネスや一人旅に対応したものじゃないのか。私が夜の街に出ないことが分かるとどっかりと座りだして喋る喋る。私は夕食を食べたいんだがね、アンタもさっさと帰りたかったんじゃないのか?お酌のひとつもしてくれずどうでもいい世間話ばかりで疲れます。そして決定的にダメなセリフがもうひとつあって
「この部屋の3つ隣に、大学生の若いカップルが泊まっている」
ああ、こいつはダメだと思った。客のプライバシーを守るのが宿泊施設に働く者の第一の仕事だと思うし、私がそんなこと知ってどうする?きっと、いや間違いなくそのカップルの部屋でも「3つ隣に男がひとりで泊まっている」って言っているに違いない。プライバシーのへったくれも無い。結局夕食が終わったのは21時少し前で(喋ってばかりだから)、朝ご飯は8時に配膳と伝えて寝る。翌朝は7時半前に起きた。朝風呂に入ってと思ったら部屋のドアノブをガチャガチャ。マスターキーで布団係が入って来て私を見て「ああ、びっくりした驚いた」。普通ノックをして在室確認しませんか?女の子が着替えていたらどうするの?朝食中も仲居はつまらんことを言っておりもう飽きた。9時半前に帰ろうとして部屋を出ると私を見て「兄ちゃん、もう帰るの?」だって。最後までお客様とは呼ばれなかった。精算時もカードを渡すとそれを持って奥の事務所に引っ込んだ。端末がカウンターに無く事務所にあるからのようだが、日本とはいえ見えないところでカード処理はいい気はしない。不正請求の伝票を作っているかもしれないし。帰ったからクレームをつらつら書いたのは言うまでもない。
~~~
なので倒産したと言う話を聞いて「当然だよ」と思ったし。それが湯快リゾートに買収されたのはせめてもの救いだなって思った。それから何年も経ってしまったが、折角来たんだから泊まってみようと思ったのだ。
ひとりで泊まる部屋としては非常に広い、15畳はあったかと。それに控えの間も。昔の団体向けの部屋ですねえ。
続く
17時02分の加賀温泉で下車。今夜は温泉に宿泊です。その予約した宿ですが。
(写真はいずれも翌朝撮影)
湯快リゾートの「NEW MARUYAホテル」です。まあひとりで温泉となるとここのチェーンのように年中365日何人で泊まろうとも1人7,500円(税別)となりますよね。気楽だし。
駅前に出るとホテルの看板を持った送迎の運転手が立っている。これ幸いと思って「今夜泊まるんだけど」と声をかけてみた。駅から温泉街は離れており、もし送迎バスがあればそれに乗り、無ければ路線バスかタクシーだなと思ってた。するとね運転手は驚くことに
「あなたをお待ちしていました」
楽天トラベルで予約したが(自社サイトで予約しても楽天で予約しても料金は一緒。ならばポイントが付く方がいいに決まっている)、備考欄に交通手段を記入とあったので電車とだけ書いた。時間は決まってないから伝えてないし、今たまたま乗って来たからこの時間であって15分後に乗ったかもしれないし。運転手のリストには本日の送迎予定者が印刷されており、週末ならまだしも平日で最寄り駅まで電車で来るのが少ないのか私の名前だけあった。送迎バス利用なら名古屋・京都・大阪から往復3,000円で運行しているのでそっちに乗るだろうしね。どっちにしろ見当をつけて迎えに来たわけで驚くやら、こんな体験は初めてだね。ホテルまでは10分ほど離れており外観を見ると「ああ、このホテルだよ」。
実はここに泊まるのは2度目、といっても前回は2005年か06年の夏でホテルも前の経営者だった。その時は今でも一番ありえない接客対応のホテルで、経営者が変わってどんなに良くなったのか知りたかったのだ。当時を思い起こすと。
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車で18時半前に到着しフロントでチェックインしようとするとフロント係はしきりに「ご予約時の予約番号をお願いします」と。勿論名乗っているのにだ。予約番号って?と聞き返すと「楽天の予約番号ですよ。KYから始まる奴です。それがないとチェックインはできません」。できませんって言うのがあり得ず、膨大な客が来る大ホテルならいざ知らず、こんな田舎の平日の温泉ホテルで管理できない筈も無く、ここの宿を除いてあとにも先にも楽天の予約番号を聞いてきた宿はない。その時はたまたま予約履歴を印字していてそれがあるから助かったが。
ともかく終わると女将さんが「ご案内します」と1階の奥の角部屋に案内、古いけどなかなか広かったと記憶。ただ水回りがかなり痛んでいたけどね。一通りの案内が終わって入れ替わりに仲居が入ってきて「今夜のお食事時間はどうなさいますか?」と。食事は二食とも部屋食で一泊8,000円だったと記憶する。二食とも部屋食の古いタイプの温泉宿だったのだ。この時点で18時半になっており「ひと風呂浴びてから夕食にしたいから19時にすぎに持ってきてほしい」と伝える。予約時点では19時着予定にしていたし、夕食は20時スタートまで対応可能とあったからだ。それに温泉に来たんだから一風呂ですよね。
ところが仲居は不機嫌な顔をして「もう夕食の配膳が出来上がっているから今から持ってくるので食べてほしい」。客に希望時間を聞いておいてこの言い分はおかしいですよね。要は客が少ないからさっさと終わらせて早く帰りたいという気持ちが見え見え。そして「どうしても風呂に入りたければ入ればいい。こっちで勝手に配膳しますので」。そして最後に決定的な言葉
「兄ちゃん、温泉宿ってのはこういうものだから」
この仲居は入って来た時からずっと私のことをお客様とは呼ばずに「兄ちゃん」となれなれしく呼ぶ。当時は30歳すこし前で若く、仲居は私を舐めてかかっている風にも見えた。いや舐めてかかっている。温泉宿云々言うけど、私もホテルで勤務経験があるんですが、温泉宿も。
ともかく風呂に入り19時15分頃に部屋に戻ると既に夕食は配膳されてあった。程なくして仲居が「兄ちゃん戻ってきたかい」と言いお櫃の御飯と汁物を持ってきた。そして料理の説明をして帰ると思ったら
「兄ちゃん、今夜のご予定は?」
やっぱり片山津だよなあ、男がひとりで宿泊すると言うことは女目当てで来たと決め込んでいるんでしょう。当地は昔、関西地方の歓楽温泉街として栄えたので大型ホテルが並び、街には団体客を相手にしたスナックやソープランドが並ぶ。そんな場所だから団体旅行が減って衰退したわけだが。私はこんなところで遊ぶつもりは毛頭なく「寝るだけだが」と答えると「じゃあなぜ泊まったんだと」。なぜってアンタは客が少ないほうがいいのかい?1人で8,000円というプランはビジネスや一人旅に対応したものじゃないのか。私が夜の街に出ないことが分かるとどっかりと座りだして喋る喋る。私は夕食を食べたいんだがね、アンタもさっさと帰りたかったんじゃないのか?お酌のひとつもしてくれずどうでもいい世間話ばかりで疲れます。そして決定的にダメなセリフがもうひとつあって
「この部屋の3つ隣に、大学生の若いカップルが泊まっている」
ああ、こいつはダメだと思った。客のプライバシーを守るのが宿泊施設に働く者の第一の仕事だと思うし、私がそんなこと知ってどうする?きっと、いや間違いなくそのカップルの部屋でも「3つ隣に男がひとりで泊まっている」って言っているに違いない。プライバシーのへったくれも無い。結局夕食が終わったのは21時少し前で(喋ってばかりだから)、朝ご飯は8時に配膳と伝えて寝る。翌朝は7時半前に起きた。朝風呂に入ってと思ったら部屋のドアノブをガチャガチャ。マスターキーで布団係が入って来て私を見て「ああ、びっくりした驚いた」。普通ノックをして在室確認しませんか?女の子が着替えていたらどうするの?朝食中も仲居はつまらんことを言っておりもう飽きた。9時半前に帰ろうとして部屋を出ると私を見て「兄ちゃん、もう帰るの?」だって。最後までお客様とは呼ばれなかった。精算時もカードを渡すとそれを持って奥の事務所に引っ込んだ。端末がカウンターに無く事務所にあるからのようだが、日本とはいえ見えないところでカード処理はいい気はしない。不正請求の伝票を作っているかもしれないし。帰ったからクレームをつらつら書いたのは言うまでもない。
~~~
なので倒産したと言う話を聞いて「当然だよ」と思ったし。それが湯快リゾートに買収されたのはせめてもの救いだなって思った。それから何年も経ってしまったが、折角来たんだから泊まってみようと思ったのだ。
ひとりで泊まる部屋としては非常に広い、15畳はあったかと。それに控えの間も。昔の団体向けの部屋ですねえ。
続く