イチローの「イチ流」的ライフ

2005年12月26日 | MLB
イチローはやはり「イチ流」である。進化し続ける男、天才、魔法使い、いろいろな代名詞が彼にはあるが改めてイチローという男の野球に対する考え、それは人生において野球以外にも通じる言葉があった。新人から5年連続200本安打達成の偉業は自他共に認める記録だが今年ほど苦しんだ年はなかった。イチロー的には「選球眼」ではなく「選球体」という。選球眼がいい選手は・・・とは言うが選球体なんて初めて聞く。「身体で打たないとボールを見てしまう。僕の場合、身体で打つ、ボールを見たら打てないんです」と言う。何を言っているのか?そんなこと今までの野球史で口にしたこと選手はいるのか?感覚とか直感とかはあるが、ボールを見ない・・・?天才の考えは分かりづらい。イチローの場合、バットの起動を遅らせることが出来るというかそういう打ち方になる。だからボールを見ていて右足の上げるタイミングが遅いとそれはバットも自動的に遅れ、凡打、貧打になる。これにイチローはもがいていた。ビデオチェックすれば天才はそれにすぐ気付く。どんな球でも打ててしまう魔法使いは結果悪くなってしまう。やはりイチローも自分の好きなボールがあるのだ。
昨日イチローのシアトルの新居、車といったプライベート映像が流されていた。シアトルの高級住宅街の大豪邸で来年引越してくると言う。野球から離れたイチローはまるで子供のようにはしゃぐがもはやMLBのスター中のスターの貫禄はそれを見て実感、圧倒された。ハーグローブ監督との不仲説、チームワークとしてのイチローはシーズン終了後、球団と本音をぶちまけた。その内容は知らないがシアトルに家を買ったというのだから生涯マリナーズなのか?それともイチロークラスならあの大豪邸も売却していづれ他球団移籍も視野にあるのだろうか?ともあれイチローという男が進化する所以や「野球は難しい」という口癖は消えない。イチローは最期にこんなことも言っていた。「常には常にではない、だから答えがない、従って終わりが無い、だから面白い」とこれは野球以外にも通じるなと感心して見ていた。また200本安打という記録=課題達成の瞬間は「やった!!」より「良かった~。」という感じ。これも分かる。なんとか達成するそれは喜びより安堵が先にくる。イチローを益々来季もじっくり見たい選手の一人であった瞬間だった。
コメント (9)
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