「よぉ、八っつぁん、熊さんが死んじまったって?」
「そうなんだよ。突然のことだったらしいぜ」
「葬式は?」
「町会長が仕切るらしい」
「そりゃぁ大変だ」
「なんでも葬式を邪魔しようってぇ奴がいるらしいぜ」
「熊の野郎は嫌われてたからなぁ」
「式場の隣で太鼓やラッパ使ってはしゃぐんだってよ」
「いくらなんでもそいつはけしからん。江戸っ子の風上にもおけねぇやつらだ」
昨日、安倍元首相の国葬(国葬儀)が執り行われた。
国葬(国葬儀)の実施については様々な意見、賛否があるのは理解できる。
その議論は尽くすべきだ。
しかし、式が執り行われることが決定し、その当日、その時間に反対デモとはこれいかに。
しかも、音の出るものを持ち寄り、黙祷の時間にならすという指示があったらしい。
デモに参加した人たち、
自身の身近な人を送り出す日にそのような仕打ちを受けたら・・・
政治的な議論をする時間は式の後にも十二分にある。
(もちろん、事前に解決することが望ましかったが)
当日に声を上げても式が取りやめになるわけでもなかろうに。。。
故人を偲ぶ想い、親族等への配慮、、、、、
日本人の品格も地に落ちたもんだ。
そんなことを感じた一日だった。