・・・といっても、古今亭志ん朝はすでに故人、もちろん本人に面会したわけではない。
小生が落語と出会ったのはほんの数年前。親しくしている知人のAさんが落語に詳しかったので時折話を聞かされていたことと、元落語家であるTさんが1本のテープをくれたことがきっかけだった。テープに収録されていたのは五代目古今亭志ん生の「火焔太鼓」と三代目三遊亭金馬の「居酒屋」。
金馬の居酒屋は楽しく聞けたものの(しかし、サゲがよく分らなかった)、志ん生の落語は、ファンも多いと思うが初心者には何をしゃべっているのかよく分らない部分もある。したがって、テープをもらった当初はそうしたことを理由にあまり聞くこともなく、車のダッシュボードに収まったままの日々が続いた。それでも時折、本当にたま~にだが、何度か聞いているとなんとか聞き取れるようになり、すると今度はストーリーをきちんと理解したくなった(いまはもう滅多なことでは目にすることもないが、サゲに登場する「半鐘」はかろうじて知っていたのでその楽しさを理解できたのかもしれない)。そこで前出のAさんを頼りにした。コレクションは多いし頼りになる落語ファンだ。
入門者にも聞きやすい古典落語、という私のリクエストに応じて推薦してくれたのが古今亭志ん朝だった。もちろんAさんもたくさんの音源を持っていたがすべてレコード。聞きようがないので、銀座山野楽器に通うようになる。ひとつの噺を何度聞いても飽きないのだが、次から次へと新しい噺とも出会いたくなるのは心情。いつしか古今亭志ん朝のCDはラックの大部分を占めるようになっていた。
噺を聞いていると、ちょっとした「間」が時々ある。いろいろな仕草を想像し楽しんではいたが、やはりその様子を見てみたいと思うのはこれもやはり真情。山野楽器をはじめ多くのショップで志ん朝の映像を探してもらったが見当たらない。志ん朝の高座姿を目にすることは半ば諦めてた。
するとですよ、「古今亭志ん朝の落語会をDVDで本日発売」と新聞にあるではありませんか。すぐに山野楽器さんに電話。在庫を確かめ、取り置きをお願いした。それを受け取ったのが二日前の金曜日。昨晩、念願のご対面となった次第である。
いや、さすがに当代切っての名人。演じる表情を見るのも実に楽しい。制作元であるTBSさん、どうしてもっと早く世に送り出してくれなかったのですか。
今回発売された全集は上下巻に分かれており、残念ながら、どうしてもその映像が見たかった噺は上巻には収録されていなかった。秋には下巻が発売となるらしいので、いまからそれが楽しみでならない。
世間では落語がちょっとしたブームになっているらしい。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」がどうやらそのきっかけになったようだ。人気落語家のチケットは手に入れにくくなっているらしいし、店頭で販売されるCDにも時々欠品が見られる。そんなブームを捉えての今回の発売だったのかもしれない。TBSさん、だとすると秋などといわず、すぐにも下巻を発売したほうがいいかもしれませんよ。
小生が落語と出会ったのはほんの数年前。親しくしている知人のAさんが落語に詳しかったので時折話を聞かされていたことと、元落語家であるTさんが1本のテープをくれたことがきっかけだった。テープに収録されていたのは五代目古今亭志ん生の「火焔太鼓」と三代目三遊亭金馬の「居酒屋」。
金馬の居酒屋は楽しく聞けたものの(しかし、サゲがよく分らなかった)、志ん生の落語は、ファンも多いと思うが初心者には何をしゃべっているのかよく分らない部分もある。したがって、テープをもらった当初はそうしたことを理由にあまり聞くこともなく、車のダッシュボードに収まったままの日々が続いた。それでも時折、本当にたま~にだが、何度か聞いているとなんとか聞き取れるようになり、すると今度はストーリーをきちんと理解したくなった(いまはもう滅多なことでは目にすることもないが、サゲに登場する「半鐘」はかろうじて知っていたのでその楽しさを理解できたのかもしれない)。そこで前出のAさんを頼りにした。コレクションは多いし頼りになる落語ファンだ。
入門者にも聞きやすい古典落語、という私のリクエストに応じて推薦してくれたのが古今亭志ん朝だった。もちろんAさんもたくさんの音源を持っていたがすべてレコード。聞きようがないので、銀座山野楽器に通うようになる。ひとつの噺を何度聞いても飽きないのだが、次から次へと新しい噺とも出会いたくなるのは心情。いつしか古今亭志ん朝のCDはラックの大部分を占めるようになっていた。
噺を聞いていると、ちょっとした「間」が時々ある。いろいろな仕草を想像し楽しんではいたが、やはりその様子を見てみたいと思うのはこれもやはり真情。山野楽器をはじめ多くのショップで志ん朝の映像を探してもらったが見当たらない。志ん朝の高座姿を目にすることは半ば諦めてた。
するとですよ、「古今亭志ん朝の落語会をDVDで本日発売」と新聞にあるではありませんか。すぐに山野楽器さんに電話。在庫を確かめ、取り置きをお願いした。それを受け取ったのが二日前の金曜日。昨晩、念願のご対面となった次第である。
いや、さすがに当代切っての名人。演じる表情を見るのも実に楽しい。制作元であるTBSさん、どうしてもっと早く世に送り出してくれなかったのですか。
今回発売された全集は上下巻に分かれており、残念ながら、どうしてもその映像が見たかった噺は上巻には収録されていなかった。秋には下巻が発売となるらしいので、いまからそれが楽しみでならない。
世間では落語がちょっとしたブームになっているらしい。NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」がどうやらそのきっかけになったようだ。人気落語家のチケットは手に入れにくくなっているらしいし、店頭で販売されるCDにも時々欠品が見られる。そんなブームを捉えての今回の発売だったのかもしれない。TBSさん、だとすると秋などといわず、すぐにも下巻を発売したほうがいいかもしれませんよ。