ひかり薬局ブログ 『a・honto!?』

ひかり薬局で起きるいろんな出来事と 管理薬剤師 光田の日々の思い♪

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とTMS

2013年08月07日 | 実践漢方

Pshe_027 治りにくい皮膚病に掌蹠膿疱症というものがあります。
昔、タレントの奈美悦子さんがかかっていたことで有名になったもので、私は過去、お二人相談を受けたことがあります。
お一人は、ご本人の希望でビオチン療法、(ビオチン+ミヤリサン整腸剤+ビタミンC)を一ヶ月やってみましたが、あまり効果が見られず断念。思えば、期間が短かったのでしょう。
もうお一人は、足裏で、かゆみが強いということで、麦飯石の粉末で応急処置を試したところ、そのまま治ってしまわれました。お二人とも、病院の長期治療の果ての相談でした。

 今回、相談を受けた方は、病院受診前。
手の親指のつけ根が肥厚化して皮が剥け始めていました。かなり症状がひどく、受診をお勧めしました。すると皮膚科で組織を検査してもらって掌蹠膿疱症と診断。外用薬(ステロイド他)をもらい、塗った時だけ少し楽になるけど、数日ですぐにまた症状が出てくるということで、再び相談に来られました。

 掌蹠膿疱症は、漢方では、肝の疲れと考えます。
その方の全体的な体調から判断して、JPSの(ここがポイント!)小柴胡湯と桂枝茯苓丸を選びました。すると、一週間程度の服用で、皮膚がきれいになり、病院のステロイドを塗らなくても再発しないのだそうです。
w(*゜o゜*)w
病院では、掌蹠膿疱症は難治で十年以上かかる場合もあると言われた皮膚病なのです。

早速、私の漢方の師匠に報告したところ、「掌蹠膿疱症ではなく、TMS(緊張性筋炎症候群)の皮膚病版(?)みたいな状態ではなかったか」とのこと。
TMSは、ヘルニアや腰部脊椎間狭窄症などにあてはまる概念なのです。それが皮膚病で出現していたかもしれない・・・? 

難しい話になってすみません。西洋医学の最先端の話です。詳しく知りたい方は下記の本を読んでみて下さいませ。

  「サーノ博士のヒーリング・バックペイン 腰痛・肩こりの原因と治療」(春秋社)。

 


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