ひまりんのつれづれ日記

感じるままに何でも書けたら・・・

「鎌倉のおばさん」を読んで

2008-06-29 12:10:01 | 本を読んで
ある本に詳しくは村松友視著「鎌倉のおばさん」に、と書いてあったので、ぜひ読みたいものだと思い、図書館で借りようか、古本屋にでも行こうかと思ったが、
アマゾンで探したら、なんと341円で手に入った。


引用文に難しいところがあったが、全体が流れるように書かれてあり、村松友視氏の作品ははじめてだったがおもしろかった。
村松氏は明治生まれの作家村松梢風の孫にあたり、わけあって梢風の末子として祖母そうに育てられた。
村松氏が鎌倉のおばさんと紹介された、梢風の晩年を支えた内妻絹江のことを本妻そうとの対比されて描かれ、奔放な梢風像も浮かび上がり、読んでよかったと思った。
虚言癖のある鎌倉のおばさんはとうとうおばさんらしく亡くなり、村松氏に過去を振り返らせる。
鎌倉にそんな家があったのかと、今度鎌倉に行ったら訪ねてみたくなった。

梢風は鎌倉の家で猫を13匹も飼っていたらしい。
うちは一匹でいいね~モモちゃん。

「ショートソング」を読んで。

2008-05-15 16:39:43 | 本を読んで
もともと短歌とか俳句とかきらいではない。

半年ほど前、新聞の書評で「ショートソング」という小説があることを知り、買っていた。
どうも舞台が(昔なじみのある)吉祥寺で、大学生の先輩と後輩の話らしいということで。

読み始めは一人称が話ごとに変化するので読みづらいなと思っていた。
でもこのたび読み始めると、おもしろかった。
ショートソングとは短歌のこと。短歌作りにはまってしまった若者の話。
女にルーズな先輩とうぶな後輩の話とも言えるかな。


枡野浩一「ショートソング」集英社文庫

読んだら、わたしもショートソング書きたくなった。