スケッチブック

しずかに、のんびり、ゆるやかに

優しい本泥棒

2024-04-11 08:59:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
ここ10年で
マイベスト3位に入る好きな映画



優しい本泥棒 the book thiefを
また観ました


語り部が、好き
たぶん死神なのだけども
冷静、やさしい目線、
ほんのりユーモア、
ほのかに品もね、あるの

こんな死神さんに
さいごはふれていただきたいな
(彼にふれられると、最期)

戦時下のドイツ
読めなかった女の子が
言葉をおぼえて
言葉にどきどきしながら
本を好きになっていく
じぶんで、物語を書くようになる

本が読みたくて読みたくて
勇敢に、ドロボウするのですが
「借りるだけ」と言いはるの
そのセリフ、〈かりぐらしのアリエッティー〉みたい

はじめて、読めないのに
知らずに拾った本は
表紙に絵もない、
〈墓掘り人のマニュアル本〉

新しいお父さんに読んでもらいながら
読破して

街の集会で、党員に囲まれながら
ドイツ以外の本を
集めて燃やした夜も
深夜、だれもいなくなるのを待って
燃え残った本をジャケットにかくして
胸に抱いて帰るの

抱いてる本の残火で
むせはじめるシーンも
好き

人生2冊目のその本は
〈透明人間〉

持ち帰った女の子よりも
読んであげるパパのほうが
「こんどはおもしろそうだ」と
よろこぶところも
ふっ ^_^

本好きの、個性的でやさしいかたたちが
何人も出てきて
それぞれに、想像力をかきたてられて
飽きません



もちろん、出てくる街並み、
壁紙、食器、家具、服の色、花たち、、
どれも好きだけども
ほかで見たことのない構成や
エピソードばかりだからかな
お話に集中してしまい、
見逃しがち

マークス・ズーサックさんの原作
なんと、きのうはじめて知りましたが
「ダウントンアビー」の
ブライアンパーシヴァルさんが監督

すてきな映画を作ってくださり
ありがとうございますー
(遠くへ向かってさけぶ)

大好きな映画なのでした