スケッチブック

しずかに、のんびり、ゆるやかに

紙絵のひと

2024-04-28 23:15:00 | 音・ことば・本・モノ・偉人さん
智恵子さんは
めぐまれた環境で
ちびっこ時代を過ごした、、と
文章で読んではいたけども

生家に、じっさい
立ってみると



それはもう
自然に囲まれた素敵なところで



縁側にすわれば
ぽちょぽちょ
水の音



お庭には
緑いっぱい



酒屋のお家は、裕福で

機織り機も、お琴も
蓄音機まであって

ああ、晩年
ほんとに安達太良山の景色が
恋しかったんだろうな



そして
智恵子さんの油絵
3点しか残っていないうちのひとつを
併設の記念館で見れました

筆跡
とても好き

こんな能力のあるかただから
もっともっと制作したかっただろうに

でも智恵子さんは
ひとつも納得できなくて
くるしんで
油絵に負けた、、と
やめてしまったそう

46才で発症
50才でゼームス坂に入院してから
53才でなくなるまでの2年間で
千数百点も残した、
紙絵作品

はじめて実物を見れました
10点くらい

想像と違って
かっこよかった

どれも、色合いにぐっとくる

優しいマチスのような
デザイン的で
省いた加減が、かっこよく
シンプルで
すてきでした

2年間で、おさえてたものが
ふきだしたのかな、、とおもったら
かなしくなって

ちょっと泣いて
(だれもいないから)
ロビーに出てきたら
受付の方が、
「ここだけ、智恵子の作品ではないのですが
撮影許可撮ってきました
撮りましょうか?」
と、優しくて

でもわたしは写らなくてよいので
ありがたく撮らせていただきました



ズーム、、




来れてよかったです

がんばろ、とおもった


帰ったら、図書館に行こう、と
思ったのでした