作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

「サイコロづくり」のクラブ活動

2021-12-15 15:28:24 | 作って遊ぼう教室
 先に投降した〔サイコロを作ろうの新型紙〕を実際に最寄りの小学校でクラブ活動の授業をしてきました。
 この作って遊ぼう教室は、456年児童30人先生2人、図工室、12月10日(金)15:10ー15:55の45分間です。
 この日は14:30に図工室に着きました。しばらく(5分ほど)して2人の児童が走って来てくれました。「今日は何作るんですか?」といつものように聞いてきます。「これだよ!」・・・「これか~早く作りたいな~。」「何か手伝うことはありませんか。」という会話がありました。
 ちょっと待ってもらって、黒板にあとで説明する〔板書〕をしました。
 板書が終わって準備に取り掛かります。自宅で一人ずつA4サイズの画用紙に印刷した型紙をビニール袋に入れたものを準備してきました。それに正四面体の型紙を切り抜いて折り目を付けたもの人数分、正六面体・正八面体・正十二面体・正二十面体・サッカーボールについても同様に準備してきました。これを児童2人に一人分ずつ分けてもらいました。途中からまた数人の児童が来たので手伝ってくれました。その一人分を確かめた後、先ほどのビニール袋に入れてもらいました。配付材料の完成です。
 配付資料です。

 中身は、型紙6種

 先の投稿で紹介した新型紙を切り抜き折り目を付けたものです。一人当たり6種で30人の児童がいますので6×30=180の型紙を切り抜いて折り目を付けています。テレビを観ながらゆったりの時間にコツコツと取り組みました。先生からは「大変な準備」と言われますが、自身としては何でもない準備です。授業時間が45分しかありませんから、一番楽しいサイコロを作る時間に充てなければなりません。そのためです。
 A4画用紙に新型紙を印刷したもの

 これを提供しておくと、サイコロを作るのが楽しかったら、自宅に帰って、この画用紙から型紙を切り抜いて作ってくれると思います。そういう期待をしています。

 さあ、クラブ活動の始まりです。「気を付け、礼」「よろしくお願いします。」
 ちょっと大き目の実物を用意しています。握りこぶしぐらいの6種です。これで〔作るもの〕を紹介します。
 材料を配付します。 材料一式の中身の確かめです。・・・・間違いはありませんでした。
 〔板書〕の説明です。

 〔板書〕を1から順番に23・・と説明していきます。「皆さんのところにあるものは2までは済ませてあります。早速3から始めてください。画用紙の方は帰ってから1からやってください。」と言って始めてもらいました。
 作っているところです。





 机間巡視をして作っているところを見て周りました。

 正四面体では①②と貼っていくと③が貼れなくて困っている児童がいました。ほとんどの児童は①を貼ったら②と③は一緒に貼ることに気づいてやっていましたが、①②と貼ってしまって、③ののりしろが飛び出している状況です。こうなってしまうとのりしろを継ぎ目に押し込むしかありません。その説明をして「押し込むか!予備の新型紙で作り直すか!」を選択させると作り直すほうを選びました。
 正六面体では、①②・・の順番を守らないで進める、のりしろを正確な位置からずれて貼っていくというのに気づきました。どちらもノリ多めでしたから、すぐ外して貼り替えることができました。
 正八面体では正四面体と同様に最後ののりしろ3つは同時に貼らなければなりません。そこにはすべての児童が気づいているようでした。
 正十二面体では一つ一つ根気強く正確にノリ付けしていく必要があります。6年の男子児童でしたが「ああ~、と引っ張ってしまいました。」とぐじゃぐじゃの作品を見せてくれました。根気が続かなかったのでしょう。後で予備の型紙をやると「ありがとうございます。」と喜んでもらってくれました。
 正二十面体では①まではいいんですが、それからは貼るところと貼られるところの位置関係の先の見通しができなくて、困っている児童が多くいました。「こうやるんだよ。」と正しい位置関係を示してやると「わかりました!」と理解してくれました。
 サッカーボールでは、ビックリする光景を目にしました。型紙の①②③・・・ののりしろに全部ノリを付けていました。「全部ののりしろにノリを付けてから貼っていくんでしょう。」と言っています。「①にノリを付けて、薄い①の裏に貼ります。ノリがある程度乾いたら、②にノリを付けて・・・・とやっていくんですよ。板書の3に書いています。それを②③④と繰り返すのが板書の4です。」と説明しました。全部ののりしろにノリが付いています。もう貼るしかありません。ちょっとやって見せてその児童に続けてやってもらいました。1分もたたないうちにサッカーボールが出来上がりました。ノリいっぱいのサッカーボールですから、ゆるゆるの柔らかいサッカーボールです。
 ・・出来たー・・という写真です。

 喜んでいました。
 まあ何とか45分が過ぎて、手元にはいくつもの多面体ができていました。 


 旨くいった・・・と言っていいでしょう。前回の旧式の型紙とは全然違った〔作り方の良くわかる授業〕になったと思いました。