Hiroko Inagaki 絵のおはなし

絵描きの小さな日常をつづりました。
Hiroko Inagaki のブログ

マルメロの陽光

2010-04-10 | アートについて
アトリエの子供達に夏みかんを描かせている時、私は昔買った画集に見入っていました。
その画集はアントニオ・ロペス・ガルシアというスペインの画家のもの。
大学時代に”マルメロの陽光”という彼が主人公のドキュメント映画が、渋谷のBunnkamuraなど、小さい映画館で上映されていました。それを友人に薦めで見に行き、感動して、彼のような絵描きになりたいなあ。。と漠然と思ったのです。
彼は庭になっているマルメロ(かりん)の変化を、ただただ何年も描いていく。描く対象を通して時間を平面に刻む絵描きです。1枚の絵に何十年もかける作品もある。日本じゃあ、間違いなく食べられない。。(笑)。
でもとても、静かに対象をとらえる画家で、今のその時に自分の貯金をはたいて買った、分厚い画集を眺めると、その時の憧れが蘇るのです。


映画『マルメロの陽光』の一部(10分ずつ)
      ↓
http://www.youtube.com/watch?v=xnTQHf1E74c
http://www.youtube.com/watch?v=5XCURmTsYvs&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Trn28RQrcMQ&feature=related
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食べれるなら

2010-04-10 | 青いアトリエ美術教室
アトリエの子供たちに、小豆島から持って帰った夏みかんを描いてと言ったら「描くより、食べたい。」と言われました…。確かにそうですね…。それが、動物として生まれてきた以上、真っ当な感覚だと思います。じゃあ、ちゃんと描いたら、みんなでたべようね!…って説得して、みんな描き始めてくれました。ホッとしました(汗)☆
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