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倹約遺伝子

2008年11月18日 | セミナー 講演
16日に開催された東京薬科大学卒後教育講座に参加してきました。
今回のテーマは糖尿病治療薬の変遷と精神科領域治療薬の特徴。

そのうちの北里大学厚田先生の糖尿病の講座は糖尿病の歴史から病態、
薬物治療までわかりやすく構成されていて、ちらかっていた頭の中を
整理するための棚ができたようなイメージです

その講義の中からほんの一部分とりあげます。
「倹約遺伝子」というもの。
これは食べたものをできるだけ脂肪として蓄積する遺伝子。
自分の遺伝子型が倹約型なのかとても気になるところです。

人類の長い歴史は飢餓との戦いであり、その環境でも
生き延びていくために獲得されたであろう体質。
それなのに皮肉にも、現在のような飽食、運動不足の時代では
かえって肥満を助長する・・・。

日本人は欧米人などに比べると、この倹約遺伝子をもっている割合が多く
欧米型の生活習慣、高脂肪食を取り入れると、肥満が増えやすい民族と言われます。

おまけに血糖を下げる働きをするインスリンを分泌する能力も欧米人に比べると低い。
糖尿病に関し不利な条件が多いのです。
そして、糖尿病の患者数は年々増加し問題になっています。

せっかく長年の歴史の中で生きるために有利な変化を
してきたはずの人類がほんの何十年で環境を急激に変えたことで
ある側面では自らを追い詰めているともいえます。
飽食に対応するだけの遺伝子変化を得るにはとてつもない時間が
必要なのだそうです。それなら人間のほうが遺伝子に合わせるしかないですね。

街には食べ物があふれています。
飲食店の数はいったいどれだけあるのでしょうか。
スーパーマーケットも豊富に食材を揃えて私たちの食欲をそそるわけです。
これらの誘惑に人は勝てるのでしょうか?(笑)

「食」やその時間を楽しむ事は有意義なことですが
単に「食欲を満たす」ための食となると過食につながりますし
個人的には好ましくないと考えています。
身体のために質良く適量の食事を美味しくいただく事が
一番の贅沢ではないかと思います。
最近時々量より質を感じさせるお店も見かけます。
これからそういう店が増えてくれるといいな、と思っています




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