例年以上にメンバーが揃った感がある。
舞台は開幕週の札幌芝1800m。1角での攻防が鍵を握る。
まずは各馬の見解から。
【ダンスインザムード】
前走の安田記念18着は予想外のシンガリ負け。
道中はローエングリンの作る淀みない流れを4,5番手から追走。
終始、いい手応えで流れに乗ると、直線を向くもズルズル後退。
直線入り口で不利があったとはいえ、負け過ぎ。
前々走の京王杯SC9着はパドックからイレ込んでいた。
スタートで半馬身ほど出遅れると、うまく流れに乗れず中団からの競馬。
直線を向くと内にモタれ気味で鞍上が何度も立て直して追いづらそうだった。
鞍上によると「追走に脚を使った」とのこと。
ここ2走は条件が悪かったとはいえ内容が悪すぎる。
昨年はオークス4着後、米遠征→GI連戦→香港遠征と過密スケジュール。
それで馬が走ることに嫌気を差してしまったのか。
この馬の持ち味は、折り合ったときの一瞬の切れ味。
左回りでは内にモタれる癖があるため、右回りはプラス。
休み明けはイレ込む傾向があるが、滞在競馬なら問題ないはず。
課題は精神面。こればかりはやってみないと・・・。
揉まれ弱い面があるため、小回りで内枠に入るときつい。
【レクレドール】
前走のマーメイドS5着はローズSでスイープトウショウを破った舞台。
超スローの流れをいつもどおり最後方待機。
直線を向いて外から懸命に追い込むも不発に終わった。
いくら展開不向きとはいえ後ろの馬にも差された。不満の残る内容だった。
前々走の愛知杯7着は淀みない流れを最後方待機。
有力どころが勝負どころで早めに動くなか、同馬も早めに仕掛ける。
だが、馬場の悪い内を通らされたのと早仕掛けが響き、直線失速。
決して長くいい脚を使えるタイプではない。早めに動くと辛い。
その意味では小回りコースは向く。
他力本願でジッと仕掛けを我慢できれば。
【ヤマニンアラバスタ】
前走の佐渡特別1着は好スタートを切ると5,6番手を追走。
終始、折り合いもスムーズで直線を向いて外に持ち出す。
そこから矢のような伸び脚で圧勝。1000万では力が違いすぎた。
何よりも滞在競馬でプラス18キロ。
輸送減りする同馬にとって滞在競馬の恩恵は想像以上に大きい。
ゆったりと競馬できる長距離向きなのは確か。
ただ、1800mも紫苑S1着降着の実績があり、守備範囲。
流れに戸惑わなければ。
【マイネヌーヴェル】
常に追い込み馬。
前走の巴賞5着もいつもどおり最後方待機。
直線を向いて、馬群がバラけたところをうまく内を突く。
最後はジリジリと伸びたものの、そこまで。
前々走の愛知杯14着は淀みない流れを最後方待機。
勝負どころで各馬が早めに動く展開で置かれ気味に。
直線で見せ場もなく惨敗してしまった。
テンに速い脚がないために、どうしても後方からの競馬になってしまう。
上がりの掛かる展開を待つ。
馬体の増減が激しいだけに滞在競馬はプラス。
【ヘヴンリーロマンス】
前走の福島牝馬S10着は超スローの流れを中団のインを追走。
終始、流れが落ち着いて動くに動けず、術中に嵌ってしまった。
前々走の中山牝馬S10着もスローの流れに嵌った。
ここ数走は連戦の疲れもあったが、流れも向かなかった。
機敏さと瞬発力に欠ける面があるため上がりの掛かる展開になってほしい。
その意味では小回りコースというのはどうだろうか。
GⅡを制した阪神牝馬S1着は終始、内を通ったコース利があった。
ここはややメンバーが揃った感がある。
【デアリングハート】
ここから始動する。
前走のNHKマイルC2着はスローの流れを5,6番手から追走。
テンはやや行きたがっていたが、許容範囲内。
終始、内の経済コースを通り、直線で外に持ち出す。
そこから一旦は抜け出すも勝ち馬に脚元をすくわれた。
3走前から馬体がフックラして、攻めも強化できるようになった。
それから、スピードに加え、終いの脚もしっかりとした。
小柄な馬だけに滞在競馬で馬体を気にしなくていいのは大きい。
初の1800mになるが、コーナー4つの競馬で息を入れられれば。
3キロ減の52キロで出走できるのは強み。
【チフルスアイル】
前走の愛知杯2着は後方で折り合いに専念。
終始持っていかれそうな雰囲気だったが、鞍上がうまくなだめた。
直線でギリギリまで追い出しを我慢すると、鋭い伸び脚で迫った。
展開に恵まれた感もあるが、折り合い次第では距離も利く。
前々走の中山牝馬S6着はスタートで半馬身ほどの出遅れ。
それで位置取りが悪くなり、流れが超スローだったこともあり不発に終わった。
折り合えば終いはいい脚を使う。
ギリギリまで追い出しを我慢して展開が向くのを待つ。
【エルノヴァ】
前走の目黒記念4着はスローの流れを中団のインから勝ち馬をマーク。
終始、折り合いもスムーズで直線の叩き合いに持ち込む。
ゴール前で一旦は勝ち馬に並びかけるも、ソラを使ってしまい4着。
前々走のメトロポリタンSもゴール前でソラを使っていた。
昨年の同レースはクビ差の2着。
有力どころが早めに動く展開を後方でジッと脚を溜めた。
その結果、メンバー最速の上がり34秒8の脚で一完歩ごとに詰め寄った。
ジリジリと長くいい脚を使うタイプ。
小回りコースでは、スローの上がり勝負よりも上がりの掛かる展開を好む。
長い距離を使われ続けたことで小回り1800mに戸惑わないか心配だ。
舞台は開幕週の札幌芝1800m。1角での攻防が鍵を握る。
まずは各馬の見解から。
【ダンスインザムード】
前走の安田記念18着は予想外のシンガリ負け。
道中はローエングリンの作る淀みない流れを4,5番手から追走。
終始、いい手応えで流れに乗ると、直線を向くもズルズル後退。
直線入り口で不利があったとはいえ、負け過ぎ。
前々走の京王杯SC9着はパドックからイレ込んでいた。
スタートで半馬身ほど出遅れると、うまく流れに乗れず中団からの競馬。
直線を向くと内にモタれ気味で鞍上が何度も立て直して追いづらそうだった。
鞍上によると「追走に脚を使った」とのこと。
ここ2走は条件が悪かったとはいえ内容が悪すぎる。
昨年はオークス4着後、米遠征→GI連戦→香港遠征と過密スケジュール。
それで馬が走ることに嫌気を差してしまったのか。
この馬の持ち味は、折り合ったときの一瞬の切れ味。
左回りでは内にモタれる癖があるため、右回りはプラス。
休み明けはイレ込む傾向があるが、滞在競馬なら問題ないはず。
課題は精神面。こればかりはやってみないと・・・。
揉まれ弱い面があるため、小回りで内枠に入るときつい。
【レクレドール】
前走のマーメイドS5着はローズSでスイープトウショウを破った舞台。
超スローの流れをいつもどおり最後方待機。
直線を向いて外から懸命に追い込むも不発に終わった。
いくら展開不向きとはいえ後ろの馬にも差された。不満の残る内容だった。
前々走の愛知杯7着は淀みない流れを最後方待機。
有力どころが勝負どころで早めに動くなか、同馬も早めに仕掛ける。
だが、馬場の悪い内を通らされたのと早仕掛けが響き、直線失速。
決して長くいい脚を使えるタイプではない。早めに動くと辛い。
その意味では小回りコースは向く。
他力本願でジッと仕掛けを我慢できれば。
【ヤマニンアラバスタ】
前走の佐渡特別1着は好スタートを切ると5,6番手を追走。
終始、折り合いもスムーズで直線を向いて外に持ち出す。
そこから矢のような伸び脚で圧勝。1000万では力が違いすぎた。
何よりも滞在競馬でプラス18キロ。
輸送減りする同馬にとって滞在競馬の恩恵は想像以上に大きい。
ゆったりと競馬できる長距離向きなのは確か。
ただ、1800mも紫苑S1着降着の実績があり、守備範囲。
流れに戸惑わなければ。
【マイネヌーヴェル】
常に追い込み馬。
前走の巴賞5着もいつもどおり最後方待機。
直線を向いて、馬群がバラけたところをうまく内を突く。
最後はジリジリと伸びたものの、そこまで。
前々走の愛知杯14着は淀みない流れを最後方待機。
勝負どころで各馬が早めに動く展開で置かれ気味に。
直線で見せ場もなく惨敗してしまった。
テンに速い脚がないために、どうしても後方からの競馬になってしまう。
上がりの掛かる展開を待つ。
馬体の増減が激しいだけに滞在競馬はプラス。
【ヘヴンリーロマンス】
前走の福島牝馬S10着は超スローの流れを中団のインを追走。
終始、流れが落ち着いて動くに動けず、術中に嵌ってしまった。
前々走の中山牝馬S10着もスローの流れに嵌った。
ここ数走は連戦の疲れもあったが、流れも向かなかった。
機敏さと瞬発力に欠ける面があるため上がりの掛かる展開になってほしい。
その意味では小回りコースというのはどうだろうか。
GⅡを制した阪神牝馬S1着は終始、内を通ったコース利があった。
ここはややメンバーが揃った感がある。
【デアリングハート】
ここから始動する。
前走のNHKマイルC2着はスローの流れを5,6番手から追走。
テンはやや行きたがっていたが、許容範囲内。
終始、内の経済コースを通り、直線で外に持ち出す。
そこから一旦は抜け出すも勝ち馬に脚元をすくわれた。
3走前から馬体がフックラして、攻めも強化できるようになった。
それから、スピードに加え、終いの脚もしっかりとした。
小柄な馬だけに滞在競馬で馬体を気にしなくていいのは大きい。
初の1800mになるが、コーナー4つの競馬で息を入れられれば。
3キロ減の52キロで出走できるのは強み。
【チフルスアイル】
前走の愛知杯2着は後方で折り合いに専念。
終始持っていかれそうな雰囲気だったが、鞍上がうまくなだめた。
直線でギリギリまで追い出しを我慢すると、鋭い伸び脚で迫った。
展開に恵まれた感もあるが、折り合い次第では距離も利く。
前々走の中山牝馬S6着はスタートで半馬身ほどの出遅れ。
それで位置取りが悪くなり、流れが超スローだったこともあり不発に終わった。
折り合えば終いはいい脚を使う。
ギリギリまで追い出しを我慢して展開が向くのを待つ。
【エルノヴァ】
前走の目黒記念4着はスローの流れを中団のインから勝ち馬をマーク。
終始、折り合いもスムーズで直線の叩き合いに持ち込む。
ゴール前で一旦は勝ち馬に並びかけるも、ソラを使ってしまい4着。
前々走のメトロポリタンSもゴール前でソラを使っていた。
昨年の同レースはクビ差の2着。
有力どころが早めに動く展開を後方でジッと脚を溜めた。
その結果、メンバー最速の上がり34秒8の脚で一完歩ごとに詰め寄った。
ジリジリと長くいい脚を使うタイプ。
小回りコースでは、スローの上がり勝負よりも上がりの掛かる展開を好む。
長い距離を使われ続けたことで小回り1800mに戸惑わないか心配だ。