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2022年は客観的な予想を心がけます。

平安S(GⅢ)展望

2006-01-19 23:27:59 | 見解
フェブラリーSの前哨戦平安S(GⅢ)。今年の飛躍を狙う勢いのある馬たちが揃った。今開催のダートは差しもよく決まっている。一頃の逃げ、先行馬断然の時とは違う。展開が鍵を握る。

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ワイルドワンダー
前走のフェアウルS1着が圧巻の内容だった。道中は6,7番手の中団馬群のなかを追走。勝負どころの3~4角で馬群のなかを通ってポディションを上げていくと、4角で先頭へ立つ。そこから、グイッと首を下げた推進力溢れるフォームでラスト1ハロンを12秒6でまとめて圧勝した。勝ち時計1分52秒2も優秀だ。レース後、ルメール騎手に「是非、次も乗りたい」と言わせたほどの逸材。ダートではまだ底を見せていない。ここは55㌔で出走できる。


マイネルボウノット
前走の春待月S1着はテンから芝並みの12秒前後の速いラップのなか、スッと2,3番手を奪う。終始、引っ張りきりの手応え。4角で先頭へ並びかけると、そこから粘り強い脚でサイレントディール以下の追撃を振り切った。スタミナがある。3走前の利根川特別が好内容。2番手追走で、ラスト3ハロンから12秒2、11秒9と加速して後続を突き放すと、最後は脚が上がり気味ながら快勝した。スピード能力に長け、終いも粘り強い。フロックの4連勝ではない。あとは名古屋グランプリが延期になった影響か。


ヴァーミリアン
予定していた名古屋グランプリが降雪のため中止に。前走の浦和記念1着はハードクリスタルの作るスローの逃げを2,3番手からマーク。終始、折り合いもスムーズ。4角で手応えよく並びかけると、直線での脚色の差は歴然。抑える余裕ぶりで圧勝した。前々走のエニフS1着は初ダート。揉まれるのを嫌って2番手へ取り付く。直線で大逃げを打ってバテたラヴァーズレーンを捕らえると、最後は脚色が一杯になりながら凌いだ。1分49秒7は速い。芝では決め手に欠ける走りで頭打ちだったが、ダートに路線変更して見事に素質が開花。ローテが狂ったのは痛いが、中間は坂路で順調に乗られている。太め残りに注意。斤量57㌔でマークされる立場で、さて。


ヒシアトラス
昨年の覇者。前走のベテルギウスS1着は降雪の影響で美浦→阪神への輸送が21時間掛かった。並みの馬ならレースに悪影響が出るところ。だが、同馬の勝負根性はそれらとは違った。道中は3,4番手のインを追走。スムーズな追走で流れに乗ると、4角でポディションを上げて直線あっさり抜け出して余裕の勝利。オープン馬の底力を垣間見た。昨年のこのレースは好発を決めて中団のインをロスなく追走すると、直線で逃げ馬が外へ膨れて最内が開いたところを突いて圧勝した。だが、終始、経済コースを通れた恩恵もあった。追って頭の高い走法で、切れる脚は使えない。スッと好位へ取り付いてジワジワ伸びる。


タガノゲルニカ
前走のアレキサンドライトS1着は内枠から好位のインを奪う。4角まで持ったままの抜群の手応え。そこから外目へ追い出されると、ジワジワ伸びて差し切った。ただ、ラスト1ハロン13秒5は平凡。相手にも恵まれた印象だった。ダートは4戦無敗と勢いに乗って初の重賞挑戦。時計の速い京都でどうか。


サイレントディール
前走のベテルギウスS13着は発馬で後手を踏み、後方から。3~4角で外をマクって進出したものの、直線で全く見せ場を作れなかった。前々走の春待月S2着は速い流れを道中は中団外目追走。勝負どころで外目をマクッて進出すると、直線でジワジワ伸びて接戦に持ち込んだ。かつてはフェブラリーS2着の実績の持ち主も、近走は揉まれ弱さを露呈してチグハグな競馬が続いている。発馬が不安定だけに、外枠の偶数番を引いて先行したい。

アンドゥオール
前走のベテルギウスS2着は道中、後方のインで末脚を温存。直線でも最内を突くも、前が詰まって追えない不利。そこから立て直して鋭い末脚を繰り出すも、勝ち馬には及ばなかった。だが、それがなければ差し切っていた勢いだった。休み明けでもさすがの実力馬だった。一昨年のマーチSでは強烈な末脚で差し切っているように終いの脚は強烈だ。京都は3戦2勝。極端に時計が速くなると厳しいが、1分51秒前後の決着なら。


ベラージオ
前走の東京大賞典4着はフワッとした発馬。中団のインでタイムパラドックスを徹底マーク。勝負どころでスッと進出したライバルに対して、同馬は置かれ気味になる。直線でジワジワ伸びているものの、GI級相手では詰め寄るのが精一杯だった。それでも目下の充実ぶりは示せた。前々走の師走SではHペースの縦長の展開を勝ち馬の直後で競馬。勝負どころでライバルとともに進出して叩き合いに持ち込むも、クビ差届かず。昨年6月の発走前に他馬に乗っかられて腰に傷を負った。それを機に放牧に出したことで、トモがパンとして末脚が安定した。56㌔のここは要注目。良なら。


ドンクール
前走の武蔵野S10着は連戦の疲れが響いた。2走前のエニフS2着では今回1番人気が予想されるヴァーミリアンとハナ差。しかも、その時は同馬のほうが斤量1㌔重かったが、今回は同量になる。笹張り治療明けで仕上がり状態が気になるが、好位から自ら動けるタイプで、時計の裏づけもある。久々でも楽しみだ。

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