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平安S(GⅢ)回顧

2006-01-25 00:43:21 | 回顧
(1回京都第8日11R ダ1800㍍ 曇・良)
【馬場状態】良ながら締まったダートで時計速い。

12.2-11.2-13.0-12.8-12.8-12.7-12.0-11.5-12.0
(36.4-35.5)(49.2-48.3)(62.0-61.0)

【展開】
最内枠のマイネルボウノットが掛かり気味にハナを奪うも、他馬が競りかけることもなく、スンナリの流れ。テン5ハロン62秒0の遅い流れ。それで、上がり3ハロンが芝並みの35秒0。これでは後方勢の末脚は生きない。前々で流れに乗った馬たち有利の流れに。

勝ったタガノゲルニカは破竹のダート5連勝を飾った。道中はマイネルボウノットの作る緩い流れを、揉まれるのを懸念して2番手追走。終始、揉まれることなく流れに乗ると、4角で早くも逃げ馬を捕らえて先頭へ躍り出る。グイグイ加速して2着馬に詰め寄られるものの、ラスト1ハロン12秒0とバテることなく、しっかりとした脚取りで追撃を振り切った。揉まれなかったこと、流れが向いたことは確かだが、一気に持ち時計を短縮したあたり、かなりのセンスがある。次はフェブラリーS。更なる強敵が待ち受けるが、この上昇度は見逃せない。

2着はヴァーミリアン。昨年暮れの名古屋グランプリが中止になったことで間隔が開いた。プラス20㌔は余裕があった。道中はスッと好位の外目へ取り付く。終始、勝ち馬を見ながらの競馬。直線で早めに動いたライバルを射程圏に入れて猛追するも、なかなか差し切れず。結局、アタマ差及ばなかった。その理由がレース後に明白になった。それは左後肢の落鉄。それでも、僅差の勝負に持ち込むのだから力がある。一気の距離延長とメンバー強化でも問題なかった。太め残りを叩いた次走フェブラリーSが楽しみだ。

3着は人気薄のハードクリスタル。好発を決めて前目へ行くも、外のヴァーミリアンに被されて、中団まで位置取りが下がった。4角で内へ潜り込むと、ジワジワ差を詰める。だが、この上がりの速い競馬では前も止まらなかった。自身はいい脚を使っている。コーナーワークがうまく小回り向き。鞍上は「もう少し前目に付けたかった」と。

4着のアンドゥオールは例によって後方から。だが、如何せん流れが遅すぎた。直線で外目へ持ち出して鋭く伸びるも、上がり35秒0の流れではこれが精一杯。よく頑張っている。上がりの掛かる阪神向きか。

5着のヒシアトラスは発馬一息で中団外目から。4角でも手応えは残っていたが、追ってジリ脚。頭の高い走法で切れる脚が使えるタイプではないだけに、上がりの速い競馬は向かなかった。

本命視したワイルドワンダーは残念ながら6着に敗れた。外枠発走で発馬一息。行き脚がつかず、流れが落ち着いたことで動くに動けず。勝負どころでも最後方のままで圏内から消えた。最後はメンバー最速の上がり35秒1を使って見せ場は作った。流れが遅く、外枠が仇となった。

マイネルボウノットは最内枠を利してハナへ。だが、テンは行きたがる素振りを見せた。テン5ハロン62秒0の緩い流れに持ち込むも、4角で勝ち馬に早めに来られて、万事休す。結果論だが、スタミナのあるタイプだけに離し気味の逃げでも良かった。そうすれば勝ち馬も動きづらかったはず。

ベラージオは発馬で大きく後手を踏むロス。しかも、テン5ハロン62秒0、上がり35秒0の流れでは抵抗できない。むしろ、10着まで追い上げたことを評価したい。次走は変わるはず。

ドンクールは久々でプラス10㌔。道中は5,6番手を追走するも、勝負どころで手綱が激しく動いて失速。久々と馬体増が影響した感じだ。

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AJCC(GⅡ)回顧

2006-01-25 00:33:33 | 回顧
(1回中山8日11R 曇・稍重 C)
【馬場状態】C→C最終週。前日の積雪で開催が危ぶまれたが、大掛かりな除雪作業で開催にこぎつけた。やや重で力の要る馬場。

13.0-11.6-12.5-12.0-12.2-12.0-11.9-12.1-12.0-11.6-12.3
M(36.3-38.1)(49.2-50.6)(61.6-63.0) 2:13.2

【展開】好発を決めたシルクフェイマスが果敢にハナへ。テン4ハロンから12秒前後の淀みないラップを刻み、後続の仕掛けどころを難しくした。後続勢は2番手のフサイチアウステルが動かない限り動けず、アウステル自身も早めに動けば他の目標にされるため積極的に行けなかった。完璧な逃亡劇だった。

勝ったシルクフェイマスは上記に述べたように見事な逃亡劇。苦手の道悪が残り、「控えてもノメるだけ」と鞍上が果敢にハナへ。4ハロン目から12秒前後の平均ペースの離し逃げの形。こうなると、後続は仕掛けが難しくなる。そのままスイスイとノーマークで逃げ切った。展開が向いたのは確かだが、苦手の道悪で結果を残せたのは収穫。GI2着の底力は伊達ではなかった。良馬場でこそのタイプだけに次走も注目。

2着のフサイチアウステウルは万全を期して一週待っただけあって仕上がっていた。鞍上も成長を感じていたよう。道中はシルクフェイマスが逃げる展開を離れた2番手から。人気を背負っているだけあって下手に前を追いかけることはできない。

3着のハイアーゲームは発馬一息で後方からの競馬。勝負どころで外目を通って進出して直線入り口では抜群の手応え。差し切り濃厚と思われたが、坂上で脚色が鈍ってしまった。やはり、左手前は苦手のようだ。ただ、4角での手応えはさすがのものだった。いろいろと条件の付く馬だが、能力は確か。流れの速くなる中京で。

4着グラスボンバーは残念な結果となった。道中は中団外目を追走。終始、折り合いもスムーズで勝負どころでポディションを上げていく。だが、直線で追われてからジリ脚。外からハイアーゲームに被された影響も多少あったか。

5着のオペラシチーは雄大なフットワークで3番手追走。勝負どころでズブさを見せて、直線も伸びず。物足りない内容。菊花賞3着馬の復活はいつか。

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