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エリザベス女王杯(GI)最終結論

2009-11-14 20:33:32 | 最終結論
◎ムードインディゴ
○ブロードストリート
▲ブエナビスタ
△ジェルミナル
×シャラナヤ
×サンレイジャスパー

 本格化したムードインディゴを狙う。前走の府中牝馬S1着は、緩みない流れを後方で末脚を温存。坂下で抜け出す時の脚が速く、早め先頭でもラスト1F11秒9としっかりと踏ん張った脚力は高く評価できる。ここもテイエム、クィーン、ブラボーと飛ばす先行勢が揃い、差し脚が生かせる流れになるのは必至。前走は大幅な馬体減だったが、この中間はしっかりと攻めを消化できているし、動きも実にシャープだ。

 ブロードストリートの秋華賞2着は、発馬で煽り後方からの競馬。しかも4角では進路をカットされる致命的な不利。それでも直線で盛り返した根性は高く評価できる。本来はブエナビスタよりも前で競馬ができるし、底力ある末脚は外回りコースに替わって更に生きてくる。一戦毎に攻めの動きも良化し、前走から上積みを望める。

 復権を目指すブエナビスタだが、春からの成長が感じられない。ズブさが増しているし、フットワークが小さくなっている。外回りコースになるのはプラスだが、成長一息で他馬との能力差が縮まり、春のように最後方から大外一気で差し切るのは困難だろう。世代最右翼の能力は間違いないが、3番手評価まで。

 叩き3戦目でジェルミナルがようやく体調を上げてきた。トビが大きくゆったりと走れる外回りコースに替わるのは大いにプラスだし、待望の内枠を引いた。ただ、ローズSのように揉まれると脆さを出すだけに縦長の展開でインをロスなく立ち回るのが理想だろう。攻めは大きなフットワークで馬場を強く叩きつけて絶好の動きだった。


 

エリザベス女王杯(GI)調教診断

2009-11-14 00:30:51 | 調教診断
【ウェディングフジコ】○ 集中力に満ち溢れ
南Pで2頭併せの内を5ハロンから。この後に長距離輸送も控えており、サッと流す程度だったが、首を水平に使い引っ張り切りの手応えで追走先着。集中力を感じされる動き。

【クィーンスプマンテ】▲ 脚捌き硬い
坂路で3頭併せの中を目一杯に。馬場を強く叩きつけるフットワークで重い坂路を駆け上がる。ラスト1ハロンは肩ムチが入ってアラアラ一杯で突き放された。前走時のほうが脚捌き自体は柔らかかった。

【カワカミプリセンセス】▲ 迫力ひと息
女王復権なるか。最終追い切りはDPを単走で6ハロンから。馬場の大外を回り、脚捌きが滑らかで推進力のある走り。相変わらず頭の高い走りだが、フットワークがバラバラだった前走時よりも上積みが見込める。ただ、全盛期は鞍上が抑え切れないくらいの手応えで走っていた。

【サンレイジャスパー】○ 古豪復活へ
難波を背にCWを単走で6ハロンから。極悪馬場をテンから飛ばしたためにラストは一杯になったが、6ハロン79秒台は優秀。ラストまで重心が上がらず首を水平に使えていた。前捌きにもう少し伸びやかさが出てくればいいが、状態は絶好。

【ジェルミナル】◎ 状態絶好
福永を背に坂路を単走で終い重点。大きくゆったりとしたフットワークでラスト1ハロンから追い出されると、グーンと加速。最後も脚色に余裕があったし、終い重点とはいえ不良馬場でラスト1ハロン12秒0は文句なし。秋3戦目でようやく本調子に。

【シャラナヤ】○ 不気味
来日してから強い調教はキャンターのみ。いかにも物足りないが、脚捌きが柔らかくバネを感じるフットワーク。いかにも切れそうだ。首を上手く使えていて重心が低いのもいい。欧州馬にしては珍しく良馬場タイプだろう。

【チェレブリタ】○ 好調時の動き
DPで2頭併せの内を実質4Fから。前脚を突き上げる独特のフットワークで引っ張り切りのまま先着。首も上手く使えて実に気持ち良さそうだった。動き自体は好調時のもので、あとは馬体がどこまで絞れているか。

【テイエムプリキュア】
珍しくコースで追われてきた。頭が高くて切れる感じはなかったが、脚捌きは実にシャープ。時計の出る馬場とはいえ馬なりで6F78秒台-12秒1はさすが。

【ニシノブルームーン】○ 脚捌き力強い
早めの栗東入厩。最終追い切りは坂路で3頭併せの外をびっしりと。ラスト1ハロンで馬体を併せられるも、そこから追い出されると力強い脚捌きでクィーンスプマンテを突き放した。重たい馬場をラスト1ハロン12秒9で踏ん張ったのは評価できる。

【ピエナビーナス】○ 順調
坂路で終いビッシリと。前脚を左右に出す感じで決して綺麗なフォームではないが、重たい坂路でも最後まで集中して走っていた。この馬なりに順調。

【ブエナビスタ】○ 前捌き硬い
CWで単走を6ハロンから。ゴール前はステッキが入ってびっしりと追われる。例によって手前を何度も替えていたが、追われてからの迫力は圧巻だった。ただ、春当時に比べると左手前時の脚の出が硬いのは気になる。

【ブラボーデイジー】○ 脚捌き力強い
生野を背に坂路を単走で。首の使い方が硬いために切れは今ひとつだが、脚捌き自体は力強く、不良馬場でも最後までしっかりとした脚取り。

【ブロードストリート】◎ 絶好調
鮫島(レースは藤田)を背に不良馬場の坂路を単走でビッシリと。道悪を感じさせないシャープな脚捌きは迫力満点だった。絶好調だろう。使われる毎に動きは良化している。

【ミクロコスモス】○ シャープ
内にウオッカを置き3頭併せの中。4角から直線入り口は口を上げてかなり行きたがっていた。さすがにウオッカには先着を許したが、ゴール版を過ぎてから2角までびっしりと追われた。もう少し首差しに力強さが出てくるといいが、フットワーク自体はシャープだ。

【ムードインディゴ】◎ 絶好調
鮫島(レースは田中勝)を背に坂路でサッと流す。口向きが悪く、ゴール前は内へモタれ気味だったが、脚捌きがシャープで躍動感ある身のこなし。とにかく動きが柔らかい。目下絶好調だろう。

【メイショウベルーガ】
坂路で単走。掻き込みの強いフットワークで前脚が高く突き上げられ、追われてからの切れを感じた。不良馬場でも最後まで集中した走り。

【リトルアマポーラ】○ スピード感十分
スミヨンを背にDPを単走で6Fから。追われてからのスピード感は流石だが、少し首の使い方が硬く、好調時に比べると前脚に伸びやかさが足りない。

【レインダンス】○ トモ甘い
藤岡康を背にDPを6ハロンから。テンから飛ばして終いも余力残しのまま好時計が出た。トモの送りが甘く、重心も高いが、デキは良さそうだ。