12.1 - 11.0 - 11.5 - 12.1 - 11.8 - 11.3 - 12.0 - 12.1=1:33.9
(34.6-23.9-35.4)
ディープ産駒マルセリーナが父に初のGIタイトルをプレゼントした。この中間は予想以上に馬体が回復せず、予定していたチューリップ賞を回避。一定期間は時計を出さずに馬体回復に専念してきた。決して順風満帆とはいえなかったが、この日は4㌔増で馬体をふっくらと見せた。陣営の懸命な努力が実った。レースでは、例によって発馬で行き脚がつかず。直後に少しずつ気合いを付けて2ハロン目から行き脚がつくと、今度は掛ってしまう。頭を上げてかなり行きたがっていたし、3角でも抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。鞍上と呼吸が合っていない。前に壁を作り、後方のインで我慢させる。4角から直線入口にかけては前がびっしりと壁になり、まだ手綱を抑えたまま最後方。万事休したかと思われたが、残り400㍍地点でエイシンハーバーの左側に進路を見出すと、一気に手綱をシェイクさせて突っ込む。その進路はラテアートも狙っていたが、一瞬の脚力の違いで奪い取る。坂上からは鞍上の左ステッキに応え、大きなフットワークでグングンと伸びる。前で粘るフォーエバーマークを捕え、悠々とフィニッシュ。追えばどこまでも伸びる手応えだった。父を彷彿とさせるフットワークだった。テンに鞍上が無理やり我慢させたのが実った。次走のオークスでは距離が伸び、道中は13秒台のラップも予想される。今回はマイルの淀みない流れで結果を出せたが…。この時期の牝馬限定戦なら能力で何とかなる場合はある。
ホエールキャプチャは早めに栗東入りし、渾身の仕上げで本番へ挑んだ。6㌔減でも決して細くはなかった。レースでは17番枠から馬任せでポディションを取りに行く。だが、内枠各馬とのコース取りの差はかなりあり、3角では自然と後方まで下がってしまう。4角までは勝ち馬と併走する形だったが、4角で馬群はびっしりと密集し、突っ込めるスペースがない。人気を背負っていることもあり、鞍上としても冒険はできない。4角から直線は必然的に大外ブン回しに。直線でピッチの利いた回転の速いフットワークで右手前のままグーンと伸びる。坂下からは左手前に替えて懸命に脚を伸ばす。ゴール前で外に膨れるロスもあり、僅かに届かなかった。4角から直線入口にかけての距離ロスは相当あったし、負けて強しの内容だ。完歩の小さい走法だけに距離延長は歓迎できないが、折り合いの不安がない分、レースはしやすい。能力で距離はカバーできる。
トレンドハンターは中1週ながら最終追い切りでは、馬なりで併走馬を子供扱いする圧巻の走りを披露。デキは良かった。レースでは発馬は決めたものの、手綱を押しても前に進んで行かず。道中は終始、手綱を押しっぱなしでアクションに余裕がない。この手応えなので馬群に突っ込めず、直線は大外へ。左手綱を引いて立て直すロスもあったし、残り400㍍地点でもまだ最後方。そこからエンジンが掛り、頭の高い走法ながら脚力で追い込んでくる。坂上では、前のホエールが外にヨレた影響で手綱を引っ張り立て直すロスが。そこで逆手前になって追い込むも届かなかった。4角までは追走に脚を使わされて、かなりの距離ロスがありながら3着まで来たのは立派。今回の内容なら明らかに距離が延びて良いタイプ。しかし、追って頭の高い点は改善の余地がある。
メデタシは発馬を決めて中団あたりまでポディションを取れそうだったが、ゴチャついて手綱を引っ張り、後方2番手までポディションを落としてしまう。4角で馬群のなかに突っ込んで行き、少しずつ加速させる。直線で大外へ持ち出すと、左手前に替え、一完歩毎に伸びる。だが、坂上で苦しくなったライステラスと接触するアクシデントが。小柄ば馬体だけに不利は小さくなかったが、最後まで伸び続けた根性は立派だった。上位3頭とは決め手の差が出たが、オークスで楽しみな一頭だ。
フォーエバーマークは1番枠からポンと好発を決め、悠々とハナを奪う。3ハロン目からマルモセーラが手綱を抑えたために3馬身ほど引き離しての逃げ。3角で12秒1と少し息を入れたものの、後続が早めに追い上げてきた4角から11秒8と少しペースアップさせると、直線で二の脚を使い、一旦は後続を引き離してあわやのシーンを演出する。さすがに坂上で苦しくなって止まってしまったが、見せ場十分だった。マイル以下でハナを奪えればかなりやれる。
ハブルバブルはゲートにてこずり精神面で課題を見せた。レースではまずまずの行き脚で道中は中団馬群のなかを追走。三分三厘では馬込みに包まれて手綱が動いて手応えが怪しくなる。直線を向き、何度か手綱を抑えるシーンがあったし、最後は鞍上も無理せずあまり追っていなかった。それでも、ここまで追い上げる脚力は立派。
ダンスファンタジアは前脚の出が硬く、完歩が小さいために手応えほど追って伸びないのが現状。超ハイペースのフェアリーSを三分三厘で馬なりのまま早め先頭で押し切った脚力から、将来的には短距離で能力を発揮するタイプだろう。
(34.6-23.9-35.4)
ディープ産駒マルセリーナが父に初のGIタイトルをプレゼントした。この中間は予想以上に馬体が回復せず、予定していたチューリップ賞を回避。一定期間は時計を出さずに馬体回復に専念してきた。決して順風満帆とはいえなかったが、この日は4㌔増で馬体をふっくらと見せた。陣営の懸命な努力が実った。レースでは、例によって発馬で行き脚がつかず。直後に少しずつ気合いを付けて2ハロン目から行き脚がつくと、今度は掛ってしまう。頭を上げてかなり行きたがっていたし、3角でも抑えるのに苦労するほどの行きっぷり。鞍上と呼吸が合っていない。前に壁を作り、後方のインで我慢させる。4角から直線入口にかけては前がびっしりと壁になり、まだ手綱を抑えたまま最後方。万事休したかと思われたが、残り400㍍地点でエイシンハーバーの左側に進路を見出すと、一気に手綱をシェイクさせて突っ込む。その進路はラテアートも狙っていたが、一瞬の脚力の違いで奪い取る。坂上からは鞍上の左ステッキに応え、大きなフットワークでグングンと伸びる。前で粘るフォーエバーマークを捕え、悠々とフィニッシュ。追えばどこまでも伸びる手応えだった。父を彷彿とさせるフットワークだった。テンに鞍上が無理やり我慢させたのが実った。次走のオークスでは距離が伸び、道中は13秒台のラップも予想される。今回はマイルの淀みない流れで結果を出せたが…。この時期の牝馬限定戦なら能力で何とかなる場合はある。
ホエールキャプチャは早めに栗東入りし、渾身の仕上げで本番へ挑んだ。6㌔減でも決して細くはなかった。レースでは17番枠から馬任せでポディションを取りに行く。だが、内枠各馬とのコース取りの差はかなりあり、3角では自然と後方まで下がってしまう。4角までは勝ち馬と併走する形だったが、4角で馬群はびっしりと密集し、突っ込めるスペースがない。人気を背負っていることもあり、鞍上としても冒険はできない。4角から直線は必然的に大外ブン回しに。直線でピッチの利いた回転の速いフットワークで右手前のままグーンと伸びる。坂下からは左手前に替えて懸命に脚を伸ばす。ゴール前で外に膨れるロスもあり、僅かに届かなかった。4角から直線入口にかけての距離ロスは相当あったし、負けて強しの内容だ。完歩の小さい走法だけに距離延長は歓迎できないが、折り合いの不安がない分、レースはしやすい。能力で距離はカバーできる。
トレンドハンターは中1週ながら最終追い切りでは、馬なりで併走馬を子供扱いする圧巻の走りを披露。デキは良かった。レースでは発馬は決めたものの、手綱を押しても前に進んで行かず。道中は終始、手綱を押しっぱなしでアクションに余裕がない。この手応えなので馬群に突っ込めず、直線は大外へ。左手綱を引いて立て直すロスもあったし、残り400㍍地点でもまだ最後方。そこからエンジンが掛り、頭の高い走法ながら脚力で追い込んでくる。坂上では、前のホエールが外にヨレた影響で手綱を引っ張り立て直すロスが。そこで逆手前になって追い込むも届かなかった。4角までは追走に脚を使わされて、かなりの距離ロスがありながら3着まで来たのは立派。今回の内容なら明らかに距離が延びて良いタイプ。しかし、追って頭の高い点は改善の余地がある。
メデタシは発馬を決めて中団あたりまでポディションを取れそうだったが、ゴチャついて手綱を引っ張り、後方2番手までポディションを落としてしまう。4角で馬群のなかに突っ込んで行き、少しずつ加速させる。直線で大外へ持ち出すと、左手前に替え、一完歩毎に伸びる。だが、坂上で苦しくなったライステラスと接触するアクシデントが。小柄ば馬体だけに不利は小さくなかったが、最後まで伸び続けた根性は立派だった。上位3頭とは決め手の差が出たが、オークスで楽しみな一頭だ。
フォーエバーマークは1番枠からポンと好発を決め、悠々とハナを奪う。3ハロン目からマルモセーラが手綱を抑えたために3馬身ほど引き離しての逃げ。3角で12秒1と少し息を入れたものの、後続が早めに追い上げてきた4角から11秒8と少しペースアップさせると、直線で二の脚を使い、一旦は後続を引き離してあわやのシーンを演出する。さすがに坂上で苦しくなって止まってしまったが、見せ場十分だった。マイル以下でハナを奪えればかなりやれる。
ハブルバブルはゲートにてこずり精神面で課題を見せた。レースではまずまずの行き脚で道中は中団馬群のなかを追走。三分三厘では馬込みに包まれて手綱が動いて手応えが怪しくなる。直線を向き、何度か手綱を抑えるシーンがあったし、最後は鞍上も無理せずあまり追っていなかった。それでも、ここまで追い上げる脚力は立派。
ダンスファンタジアは前脚の出が硬く、完歩が小さいために手応えほど追って伸びないのが現状。超ハイペースのフェアリーSを三分三厘で馬なりのまま早め先頭で押し切った脚力から、将来的には短距離で能力を発揮するタイプだろう。