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秋華賞(GI)ほか展望

2006-10-12 22:47:08 | 見解
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さて、今週はGIの秋華賞のほかに、日曜日の東京競馬場ではエリザベス女王杯の前哨戦、府中牝馬Sが行われる。中心は中距離で安定した末脚を発揮するディアデラノビア、HペースのクイーンSを三分三厘から抜群の手応えで余裕綽々に押し切ったデアリングハート、同2着のヤマニンシュクル。その他にも得意の札幌で牡馬相手に善戦したレクレドール、ヴィクトリアM4着のコスモマーベラス、夏場にメキメキ頭角を現してきたサンレイジャスパー、切れ味満点のスプリングドリュー、実力馬ウイングレット、エイシンテンダーなども有力。穴はヤマニンメルベイユ。前走の新潟記念9着は厳しい流れを先行し、持ち味を生かせなかった。Tシロッコとの競り合いを制した2走前の再現ができれば。あとは土曜日のメイン、神無月Sではケイパブルバイオに注目。


 3歳秋の女王決定戦第11回秋華賞(GI)は、無敗のオークス馬カワカミプリンセス、前哨戦のローズSを快勝したアドマイヤキッス、米オークス2着のアサヒライジングなど、相当たるメンバーが揃い、レベルの高い一戦となりそうだ。舞台は京都内回り2000㍍。平均ペースの逃げ馬アサヒライジングに、なし崩しに脚を使わせる作戦のシェルズレイ、逃げて素質開花のブルーメンブラットなど、逃げ、先行馬が揃った。有力どころは早めに動きたいFパンドラを目標にAキッス、Kプリンセスも動く。流れは厳しくなりそうで、穴を開けるとすれば後方勢か。

カワカミプリンセス
前走の優駿牝馬1着はYファビルの暴走によって超Hペースの縦長の展開。道中はその流れを中団追走。折り合いもスムーズで、向こう正面で除々にポディションを上げいく正攻法の競馬。直線で逃げ粘るAライジングを捕らえて、最後は外へ膨れながらも他の追随を振り切った。競走馬としの底力が求められる厳しい競馬で、本来ならわずかキャリア3戦のこの馬には酷。だが、同馬は意に介さなかった。しかも、かなり早めに動く横綱競馬で着差以上に中身は濃い。終いの脚はもの凄いレベルだ。前々走のスイートピーS1着は口を割りながらも何とか中団で抑えられる道中。勝負どころでロスを避けるためか、外々を通る。直線へ入ると、長くいい脚を使って一完歩毎に詰め寄って差し切った。終いの脚はお見事だった。遅生まれで数週間前には歯代わりがあったほど。ひと夏越しての成長はどの馬より高い。久々のハンデを差し引いても大崩は考えられない。

アドマイヤキッス
前走のローズS1着はポンと好発を決めると、外枠ながらスッと中団のインを奪取。このあたりは百戦錬磨の武豊騎手の成せる業。そこからは、ひたすら折り合いに専念。勝負どころで余裕綽々にFパンドラを射程圏に捕らえると、バテ馬を避け、再びイン強襲。逃げ込みを図る2着馬を、抜群の切れ味でゴール寸前、捕らえた。鞍上のマジックもさることながら、この馬の決め手も強化されている。前々走の優駿牝馬は14㌔減った桜花賞から増減なし。道中は後方で折り合いに専念。おっとりした気性でスムーズな追走。3~4角で2着馬とともにポディションを押し上げ、直線入り口では並びかける勢いだったが、そこから距離適性の差が出て失速。4着を確保するのが精一杯だった。Yファビルの作る暴走ペースで距離のごまかしが利かなかった。器用さがあり、京都内回りは歓迎。距離も2000㍍は守備範囲だし、春の雪辱の舞台は整った。

アサヒライジング
前走のアメリカンオークスは不利がありながら2着確保。異国の地での快挙はならなかったが、現3歳牝馬路線のレベルの高さを証明した。前々走の優駿牝馬3着はYファビルの作る暴走ペースを離れた2番手追走。この馬もかなり速いラップで追走したし、難しい立場。この厳しい展開の中、直線で単独先頭に立ち、ゴール前まで懸命に粘った走りは高く評価できる。中距離で平均的なラップを刻む逃げを得意とする。京都内回りで後続に早めに来られる点は歓迎できないが、底力は相当なもの。久々でも乗り込みは十分。戴冠の可能性はある。

フサイチパンドラ
前走のローズS3着は下見どころから凄まじい気合い乗り。道中は例によって2番手へ。だが、1角で口を割って行きたがると、その後も折り合いを欠く。ようやく向こう正面終盤で折り合うも、直後にAキッスがじわり迫り、厳しい立場に追いやられる。直線での叩き合いであっさり敗れると、3着を死守するのが精一杯だった。前々走の優駿牝馬2着は金曜日輸送の効果でプラス14㌔とフックラした馬体。下見所では落ち着いていたが、スタンド前発走のためイレ込む。これでは懸念された折り合いが難しいと思ったが、Yファビルの作った暴走ペースで、中団で折り合うことに成功。向こう正面まで併走していた勝ち馬より仕掛けを遅らせ、直線入り口の坂を上り切ったところでは鼻っ面を合わせるも、ラスト1ハロンで突き放されてしまった。レース前のイレ込みが悔やまれる。切れ味勝負では劣るのは確か。平均ペースの持続ある流れで台頭する。その意味では京都内回りは歓迎のクチ。中間はハミを替え、舌を縛っている。

キストゥヘヴン
前走のセントライト記念5着は久々でイレ込みが激しく、発汗が目立った。道中も折り合いを欠き、力みながらの追走。しかも、4角で落馬の煽りを受ける不利。直線で大外からジワジワ伸びたものの、勝ち負けまでには至らなかった。前々走の優駿牝馬6着は発馬直後に手綱をグッと抑えて後方から。今回もAキッスをマークしながら。直線入り口までは理想的な競馬だったが、そこからの伸び脚が今ひとつ。最後は完全に脚が上がってしまった。距離適性が出た。3走前の桜花賞はマイルの速い流れを後方からAキッスをマーク。4角で除々にポディションを上げていき、直線で大外へ。ゴール前で凄い切れ味で一気に差し切った。速い流れの中で切れ味を生かす。1ハロンでも距離が短くなるのはプラスだし、小回りもいい。今回も火曜追いで早め入厩のパターン。当日、落ち着きがあれば巻き返しは当然期待できる。

サンドリオン
前走の紫苑S1着は初芝。縦長のHペースの展開を中団追走。勝負どころでズブさを見せて決して手応えは良くなかったが、直線で追い出されると力強いフットワークで駆け抜けた。迫力満点の馬体は牝馬とは思えないほどの逞しさ。芝2戦目の今回は行きっぷりも変わってこよう。今回も展開は向きそうだ。

ブルーメンブラット
前走の大倉山特別1着はスッとハナを奪うと、スローの一人旅。三分三厘から加速すると、4角から直線にかけて11秒1と加速。後続を突き放して逃げ切った。前々走のクイーンS6着は予想外の乱ペース。外枠発走のため行くことができず、1角で中団に控える。そこから戸惑うことなく追走したものの、直線で見せ場なく。今春の優駿牝馬9着は故障馬の煽りを受けて手綱を引っ張る不利。それでも、直線で盛り返した。現状では前へ行って粘る競馬が合っている。ベストはマイル前後か。

シェルズレイ
前走のローズS2着は発馬直後から行きたがる。2角では我慢できずにハナへ。そこから12秒1-12秒1と速いラップを刻むも、幸い他馬は付いて来なかった。3角で息を入れて4角で再び加速。変幻自在の逃げで他馬を幻惑させると、後続を突き放す。最後の最後まで粘ったが、ゴール前で勝ち馬に差された。展開に恵まれた感は否めないが、3着以下は突き放しているし、時計も優秀。決して切れる脚はないが、前々で粘り強い走りをする。今回も淀みない流れに京都内回りは差し馬有利になりやすいが…。

ソリッドプラチナム
前走のローズS5着は発馬直後に他馬に挟まれ、行く気をなくした。最後方待機から4角で大外へ持ち出すと、直線はジリジリとしか伸びなかった。2週連続で速い時計を出したものの、明らかな急仕上げだった。休養前の前々走、マーメイドS1着は49㌔の軽量に恵まれたものの、今回と同じ京都内回りで直線一気の豪脚を披露。切れ味の鋭さは現役屈指だろう。一度使われたことで馬体も絞れてこよう。展開待ちだが、怖い一頭。

コイウタ
優駿牝馬のレース中に故障発生。鞍上の好判断で、軽症で済んだのは不幸中の幸いだった。桜花賞3着で小差の3着に駆けているように、3歳牝馬路線で上位の力があることは間違いない。ただ、ぶっつけでやっと間に合った感は否めず。

ヤマトマリオン
前走のローズS12着は道中、良いリズムで好位を進むも、三分三厘で手応えが怪しくなり、直線では見せ場なく失速した。休養前の優駿牝馬13着はスタンド前発走で馬が硬直し、走れる状態ではなかった。フローラS勝ちはあるものの、このメンバーに入るとパンチ不足は否めない。

ニシノフジムスメ
前走のローズS4着は攻めで動いて好仕上がり。下見どころから落ち着き十分だった。道中は中団外目を追走。勝ち馬とほぼ同じ位置。勝負どころでも外目を通り、手応えが怪しくなりながらも、ジリジリ伸びた。コース差はあったとはいえ、勝ち馬とは決め手の差を見せられた感じだが…。休養前の優駿牝馬5着は発馬で後手を踏む。そこから鞍上が抑えるのに苦労するくらいの行きっぷり。向こう正面では掛かって前へ。Fパンドラに前をカットされる不利もあった。直線入り口でも両サイドからプレッシャーをかけられる厳しい競馬。最後は脚色が鈍ってしまった。スムーズならもう少しやれたか。善戦はするが、勝ちきるまでの決め手には欠ける印象。3着争いか。

シークレットコード
前走のローズS11着は終始、見せ場なく。状態一息だったか。休養前の優駿牝馬も故障明けでやっと間に合って出走。しかも、超Hペースの底力を要求される展開では致し方なし。直線で一瞬は見せ場を作った。新馬戦を抜群の切れ味で快勝し、2戦目の阪神JFで2着に駆けた素質馬。一度使われた変わり身に注意。

タッチザピーク
揉まれ弱さはあるが、この中間は坂路で好時計を連発。紅梅Sで外を回って圧勝した強さは忘れなれない。鞍上は控えて終いを生かす競馬を示唆。外枠を引けば怖
 

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