知る人ぞ知る、ウィリアム・ボルコム。代表曲は「グレイスフル・ゴースト・ラグ」。
ジョージ・ウィンストンがこの曲をアレンジして「幻に誘われて」として演奏しています。
こっちもなかなかステキ。以前オフ会でオリジナルとアレンジを演奏した事があったっけ。
フィギュアのキム・ヨナもこの曲で演技していた事もあるので、実は有名なのかな。
ラグタイムと聞くとジョプリンのような明るく元気なメロディのイメージがあるかもしれません。
ボルコムは「ソフト・ラグ」に位置づけられていて、しっとりとして切ないラグです。
シューベルトとかメンデルスゾーンにラグを作らせたらこんな感じかな。
「グレイスフル・・・」を練習した時、♯や♭やナチュラルが入り乱れてて、
おまけに「えっ?次はこの音?」と私としてはありえない音が次々と出てくる。
不協和音ってやつ?でも、弾いてみるとちゃんと合ってる、不協和音なんかじゃない。ジャズとも違う。
不思議で気持ちいいハーモニー。メロディもイイ。リズムもアンニュイでステキ。
もう、ボルコムの音の世界が大全開。
でも覚えづらいし、指も届かなくてホンットに苦労した。
ジョージ・ウィンストンの「幻に・・・」もすごく良くって、でも楽譜が出ていなくて、でも、弾きたくて弾きたくて、
耳コピの会社に依頼して楽譜を制作してもらって・・・、3ページで24000円ちょっとだった・・・。
涙目で前払いしてGETした楽譜。コレはカンタンなのですぐにレパートリーにしましたが。
で、ボルコムのオリジナルですが、苦労してやっと弾けるようになったにも関わらず、やっぱりしっくりせず、
すぐに弾けなくなった・・・(頑張って痩せたのに、すぐに戻った感じ?まるでダイエットみたいだ)。
悔しい。私のレベルが上がったら何とかなるんだろうか?
そのすぐ後にリストの「愛の夢」の楽譜を見たら、次に来る音が予測できるし、規則的だしで、
なーんだ、リストって素直じゃーん!と嬉しくなりました。が、ちがう意味で苦労がわんさか・・・。
そのボルコムの「ラスト・ラグ」。
やっぱり♯だの♭だのナチュラルだのがわんさかで複雑。
でも、弾けるようになりたい。「グレイスフル・・・」よりはちょっとカンタンそうだし・・・。
とにかく繰り返し、繰り返し、徹底的に指に覚えさせよう。
春のベーゼン目指して頑張れ、私の脳と指。
しかし、作曲家によって音の選び方って個性があるもんですねぇ。
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