読んでいてホッとする、心が穏やかになる本です。第一部がドナルド・キーン氏の「日本に暮
らして」で第二部は養子のキーン誠巳氏による「父と暮らして」の二部構成になっています。
特筆すべきはキーン氏のエッセイで日常や過去の戦争体験、日本文学に関して等、氏独特の穏
やかな語り口で、日本に対する愛、そして現代日本の政治に対する痛烈な批判、ユーモアをま
じえながら語っているのが印象的です。
文豪大谷崎や三島由紀夫、安部公房との交際や、太平洋戦争時の日本人の日記への思いを語っ
て実に興味深い内容で、同氏が日本文学を海外に広く紹介した功績が偲ばれます。近年海外か
らの観光客が急増していますが、日本の文化、文学をもっともっと紹介していくべきと思って
いますので、キーン氏の本は日本でもっと読まれた方がいい気がします。
キーン誠巳氏によるドナルド・キーン氏の生活の様子は楽しく、沢山の側面が伺えて、さらに
キーン氏を知ることが出来てうれしくなりました。残念ながら今年キーン氏は亡くなりました
が、著作が多く出版されていますので、是非読むことをお勧めします。より深く日本を知るこ
とが出来るでしょう。
黄犬(キーン)ダイアリー ドナルド・キーン、キーン誠巳 平凡社
らして」で第二部は養子のキーン誠巳氏による「父と暮らして」の二部構成になっています。
特筆すべきはキーン氏のエッセイで日常や過去の戦争体験、日本文学に関して等、氏独特の穏
やかな語り口で、日本に対する愛、そして現代日本の政治に対する痛烈な批判、ユーモアをま
じえながら語っているのが印象的です。
文豪大谷崎や三島由紀夫、安部公房との交際や、太平洋戦争時の日本人の日記への思いを語っ
て実に興味深い内容で、同氏が日本文学を海外に広く紹介した功績が偲ばれます。近年海外か
らの観光客が急増していますが、日本の文化、文学をもっともっと紹介していくべきと思って
いますので、キーン氏の本は日本でもっと読まれた方がいい気がします。
キーン誠巳氏によるドナルド・キーン氏の生活の様子は楽しく、沢山の側面が伺えて、さらに
キーン氏を知ることが出来てうれしくなりました。残念ながら今年キーン氏は亡くなりました
が、著作が多く出版されていますので、是非読むことをお勧めします。より深く日本を知るこ
とが出来るでしょう。
黄犬(キーン)ダイアリー ドナルド・キーン、キーン誠巳 平凡社