先日、本屋さんに行ったときに新訳版が並んでいたのを早速購入。超有名なタイトルで新宿には同名
のバーがあるくらいです。久しぶりのハードボイルド(一時期凝ってよく読んでいました)は大興奮
で400ページちょっとを、あっという間に読んでしまいました。1965年に発表されたものですが古臭
さは感じさせない。主人公と相棒のガンマンの関係がとてもいい!
主人公の「わたし」が弁護士に依頼されたのは、金持ちの男をフランスからリヒテンシュタインに送
り届けることで、そこに警察、謎の人物、敵側の殺し屋たちが絡んでくるのですが、主人公のイギリ
ス諜報部出身で第二次世界大戦中のフランス・レジスタンス活動に没入していたことが、ストーリー
にアクセントを加え、従来にない展開で非常に面白い。
フランス大都市パリを出発点に、西部オディエルヌ湾から中南部オーヴェルヌ山地、さらに南部ロー
ヌ川対岸、スイス・ジュネーブ、モントルー、そして全く想像出来ないリヒテンシュタインと完全な
ロードムービーで各地の風景描写がこの手の本の醍醐味でパック旅行では味わえない魅力満載。
主人公が絶対的に強いスーパーヒーローではなく、相棒のガンマンにも主人公が後から知る弱点が物
語を複雑にし、単純なアクション物と一線を画しています。作品中の重要なプロットは作者自身が実
際に実験して試したことが元になっていたようでリアルさが増します。スティーブ・マックィーンが
版権を取得していたようで、出来ればマックィーン主演の映画を観て観たかった。
深夜プラス1[新訳版] ギャビン・ライアル 早川書房
のバーがあるくらいです。久しぶりのハードボイルド(一時期凝ってよく読んでいました)は大興奮
で400ページちょっとを、あっという間に読んでしまいました。1965年に発表されたものですが古臭
さは感じさせない。主人公と相棒のガンマンの関係がとてもいい!
主人公の「わたし」が弁護士に依頼されたのは、金持ちの男をフランスからリヒテンシュタインに送
り届けることで、そこに警察、謎の人物、敵側の殺し屋たちが絡んでくるのですが、主人公のイギリ
ス諜報部出身で第二次世界大戦中のフランス・レジスタンス活動に没入していたことが、ストーリー
にアクセントを加え、従来にない展開で非常に面白い。
フランス大都市パリを出発点に、西部オディエルヌ湾から中南部オーヴェルヌ山地、さらに南部ロー
ヌ川対岸、スイス・ジュネーブ、モントルー、そして全く想像出来ないリヒテンシュタインと完全な
ロードムービーで各地の風景描写がこの手の本の醍醐味でパック旅行では味わえない魅力満載。
主人公が絶対的に強いスーパーヒーローではなく、相棒のガンマンにも主人公が後から知る弱点が物
語を複雑にし、単純なアクション物と一線を画しています。作品中の重要なプロットは作者自身が実
際に実験して試したことが元になっていたようでリアルさが増します。スティーブ・マックィーンが
版権を取得していたようで、出来ればマックィーン主演の映画を観て観たかった。
深夜プラス1[新訳版] ギャビン・ライアル 早川書房