私の実家では父母とも民謡教室に通うほどの民謡好きで、休日には民謡番組をよく観ていました。
所謂、正調(伝統を受け継いだもの)が基本で、子供心に退屈でした。私は中学生ぐらいから洋
楽を中心に聴いていましたが、子供の頃の田舎の祭りの唄にワクワクしたのを思い出したしまし
た。この番組で里謡山脈という民謡DJユニットを初めて知りましたが、サングラスにラフな服
装のおよそ民謡とはかけ離れた雰囲気の二人が東北土着の音をDIG(発掘)する旅に出かけると
ころは本当に愉しく観ました。
登場する歌い手、演奏者は浴衣が多いですが、伝統的スタイルだったり、着崩していたりと様々。
ただ伝統を受け継ぐだけでは誰もやりたがらないという言葉は大いに頷けるものがありました。
それははたから見て「カッケー」と思えるもので、自らほとばしる情熱とか、昔流行ったギャグ
「惚れてまうやろ~」の世界です。
以前東北三大祭りの「ねぶたまつり」に参加した時に感じた高揚感は、なかなか味わえないもの
で、日本に昔からあった祭りが形だけではなく、心揺さぶられるモノだったことを思い出させま
した。(NHK 初回放送日:2024年10月19日)
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