貧乏お嬢さまシリーズ 英国王室の事件ファイルも7冊目です。英国王室直系ながら主人公
レディ・ジョージアナは相変わらず貧乏。女優の母に頼まれて彼女の自伝のためにタイプラ
イターと悪戦苦闘するが、いつもの気まぐれでまたまたひとりぼっち。そんなジョージーに
英国王妃から「公爵家の将来の跡継ぎを教育するように」という新たな任務を与えられる。
元々おっちょこちょいのジョージ―は自分のマナーもおぼつかないながら、なんとその後継
ぎは広大なオーストラリアの牧羊場で奔放に育ったジャック。貴族のマナーもその行動規範
も理解できない彼にジョージーは困惑するが彼は純朴そのもの。対して現公爵でジャックの
伯父のセドリックは女嫌いで、若い男たちを周りに侍らす芸術家気取りの傲慢な人物。そし
て公爵家の人々はよそ者ジャックに敵意むき出しという舞台は完璧だ。
そんなある日事件が起こる!雨の中地所内で現公爵の死体をジョージーは発見してしまう。
しかも公爵の背中には反目するジャックのナイフが突き刺さっていた。警察はジャックを疑
うがジョージーは彼が犯人だとはどうしても思えず、自ら事件に足を踏み入れる。
その日の食事にも事欠くジョージーがキングスダウンの息を呑むような大邸宅で、美味しい
食事に満足する姿はホッとする。貧乏で首を切れないメイドのクイーニーも付いてきている
し、愛しのダーシーやいつも見事な立ち回りをする親友のベリンダまで登場し、ワクワクし
ながら一気に読んでしまいます。
貧乏お嬢さま、恐怖の館へ リース・ボウエン コージーブックス
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