12月の第一週の日曜日はラグビーの早明戦。
大学ラグビーの対抗戦グループという関東地区のリーグ戦の一戦、
早稲田大学と明治大学の一戦です。
11月23日勤労感謝の日の早慶戦と今日のこの日は、定番なんです。
ボクが学生の頃は、それこそ、この早明戦のチケットはプラチナチケットで、徹夜の行列が入手の手段。以降はハガキによる抽選方式になる一方、ラグビー人気も翳りが見え始め、徹夜の話はすっかり聞かなくなりましたけど、それでもこの12月の国立競技場の一大イベント。
残念ながら、ここ数年は、対抗戦で常に優勝に絡んできていた早稲田に対し、
明治は早明戦までに優勝の望みが絶たれていることが多いくらいの低迷。
この早明戦も、2000年以降のこの10年間で明治は1勝しかしていないんですよね。
そういう意味では久しぶりの明治の優勝のかかった一戦で、多くの明治ファンが押し寄せていました。明治OBの星野楽天監督の姿も目にしましたよ。
試合前の校歌や、スクラムやモールでの攻撃時の明治サイドからの「押せ!」コール、
本当に明治ファンの勢いを感じました。
試合結果は31-15で早稲田の勝利。
対抗戦は、早稲田、明治、慶応の3校がそれぞれジャンケンのように1敗ずつしたので、勝数では並んだんですよ。
その場合は・・・
この3校同士の試合でのトライ数 : 早稲田と明治が同数につき決着つかず
この3校同士の試合での得失点差 : 早稲田、慶応、明治の順
ということで、優勝が早稲田、準優勝が慶応、3位が明治、という結果になりました。
結果は順番がつきましたけど、本当に微妙な力の差だった気がします。
今日の早明戦も、点差だけ見ればダブルスコアですが、試合開始早々はほとんど早稲田のゴール前で明治が押せ!押せ!の展開。
堪らず反則を犯す早稲田に対して、先制のチャンスは数々。特に正面での反則の際にはペナルティゴールの選択もあったんじゃないかと思います。このペナルティゴールを選ばずに、あくまでもトライにこだわる選択も、伝統の一戦だからこそ、とも言えます。
結果論では「?」マークの選択、戦術なんですけどね。
その後は、早稲田は序盤の明治の攻勢を凌いで、早稲田らしいバックス(BK)での広くグラウンドを使った展開、速いボール回しで明治のディフェンスを破り、トライを重ねるという好循環の一方、
明治はフォワード(FW)で押そうとするも、特にモールディフェンスが固い早稲田のゴールはなかなか割れず、もう少し落ち着いてボールを外に回していればというようなBKのチャンスも活かしきれずにトライ差・得点差は開く一方の悪循環だっと思います。
試合の流れ次第では、もっと接戦になってもおかしくない試合だったのではないでしょうか。
いずれにしても、FWでの攻撃にこだわる明治、それに耐えてBKでの攻撃で逆襲する早稲田。
久しぶりに早明戦らしい熱い試合でした。
観ていて、本当に気持ちの伝わる、楽しい試合でした。
これぞ、早明戦。伝統の一戦。
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