考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

下流社会

2005-12-11 00:39:19 | 

今日は朝からジェイコムの方が家にきました。
ジェイコムといっても今、株で話題のあの会社ではなく、J:COM。正式名称は株式会社ジュピターテレコム、ケーブルテレビの会社です。ホームページを見ると、間違う人も多いようで「全く別の会社です。」とトップにお知らせを載せられていますね。余計なお世話ですけど、全く他人のふんどしで良い広告となったのでしょうか?

少し話がそれましたが、今日はチューナーが古くなったので新しいのに無料で交換してくれるというので、せっかくですから交換してもらいました。あまり必然性はないのですが・・・
いつも思っていたのが、この会社はとても便利な客との接点があって、何かあると「テレビの映り具合を点検に。」とか、今回ははじめての理由でしたけど「チューナーの交換に。」とアフターフォローを兼ねて、上手い理由で客と直接顔を合わせることが出来ます。そうして家にお邪魔させてもらって、電話料金が安くなりますよとか、インターネットも安くて速いですよ、と何気ない会話で追加の提案の機会が得られるというわけです。
やっぱり大切なのは客との接点の多さと提案のタイミングだと感じていますので、とても勉強になりました。

みなさん、ハローです。ホディです。
昨日の記事にはみなさんから温かいコメントをいただきまして、とても嬉しく思っています。

一歩踏み出そうと決断したのは良いけれど、井の中の蛙は外の世界が広すぎて、まず何に向かって歩き出せば良いのかも分からずに今は戸惑っているだけです。慌てず、騒がず、じっくりと取り組んでいきます。
それにしても、我ながら向こう見ずな決断がよくできたな~と思っています。
もしかしたら、みなさんはボクが勝算があって決断したのかと思っていらっしゃるかも知れませんけど、実は人脈はなく、資金も少しだけの見切り発車なのです。あるのは、根拠のない自信と夢だけ。

そんなときにタイミング良く?『下流社会』の広告が日経新聞に大きく載っていました。
ボクも少し前に出張のお供に読みましたけど、なかなか興味深い本です。

この本も50万部突破だそうで・・・よく読まれているんですね。
ちょうど、日経新聞の土曜の別冊『NIKKEIプラス1』でも「新書が売れている理由は?」という記事が「下流社会」の本の写真といっしょに掲載されていました。テーマが身近なこと、分かりやすく書かれていることが新書のヒットの共通点のようですが、確かに著者の言いたいことが分かりやすく、読みやすい新書が多くなりましたよね。

さて、『下流社会』
著者は三浦展(みうら あつし)さん。マーケティングが本業の方のようで、そういう意味で「らしい」本だと感じました。
いきなり「はじめに」から、「あなたは下流か?」と問いかけられ、引きこまれます。

まず、あなたの「下流度」チェックをしよう。次の文章で、半分以上当てはまるものがあれば、あなたはかなり「下流的」 である。

  1. 年収が年齢の10倍未満だ
  2. その日その日を気楽に生きたいと思う
  3. 自分らしく生きるのがよいと思う
  4. 好きなことだけして生きたい
  5. 面倒くさがり、だらしない、出不精
  6. 一人でいるのが好きだ
  7. 地味で目立たない性格だ
  8. ファッションは自分流である
  9. 食べることが面倒くさいと思うことがある
  10. お菓子やファーストフードをよく食べる
  11. 一日中家でテレビゲームやインターネットをして過ごすことがよくある
  12. 未婚である(男性で33歳以上、女性で30歳以上の方)

どうでしょう?
微妙・絶妙な質問で、ボクは少ししか当てはまらないのですけど「何となく気になる」と思ってしまいました。ボクの場合は、見事に本に引きこまれたわけです。

その後にも、男性も女性もタイプ別に分裂していくという話などもあります。
女性・・・お嫁系、ミリオネーゼ系、かまやつ女系、ギャル系、普通のOL系
男性・・・ヤングエグゼクティブ系、ロハス系、SPA!系、フリーター系

これも見事に自分は何系?と気になってしまう心理を揺さぶられます。
占いと同じように、何となく何かに当てはまってしまう微妙な分類が読み手の心理をつかんでしまうのかも知れません。そう言えば、最近も「***占い」とかよくインターネットでも流行っていますけど、分類したりされたりするのは面白いですよね。

そんな感じで、自分は下流なのか?何系なのか?と考えされられながら本は進み、その特徴が挙げられます。
ボクが感じるのは、本当に「下流」が一定の分類で括れるのかという疑問。著者もあとがきで「私のアンケート調査は、サンプル数が少なく、統計学的有意性に乏しいことは認めざるを得ない。」と書かれているように、ボクも統計の解釈には漠然とですけど「?」を感じました。
著者も望まれていないでしょうけど「下流」というコトバと定義が先走り、「○○だから下流(△△系)なんだ」というように本人の資質や努力だけに階層化の原因を押し付けることのないように願っています。そして、「下流だから××でも仕方がない」とあきらめることのないように。。。

ボクの場合は、そもそも下流を定義したり、自分で「下流」を認識することはあまり意味がないと感じています。
ただ、それでも階層は存在する。そして階層化は進んでいるという事実。
大切なのは「階層化」を認識し、それぞれのどの階層でも幸せな生活を送れるチャンスがある社会をつくることではないでしょうか?

下流とは直接は関係ないですけど、最近のニュースを見ると、「真面目な人」が世間の荒波の中で転覆しているような印象をボクは持っています。
「有能な人」だけが社会から評価されて良いのだろうか?
「要領の良い人」だけが恵まれた生活をして良いのだろうか?
と感じています。

恐らく今のボクは「下流」ではないと思っています。(もちろん自称)
ただ、自らリスクを背負ったこれからはいつでも「下流」を目の前に生きていかなければいけないわけです。
「上流でも下流でもいいじゃないか」と、10年後に胸を張って言えれば本望です。

ちなみに「階層」はボクの夢のテーマのひとつです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (ぜん)
2005-12-11 22:27:47
コメント&トラバ、ありがとうございます。



「下流」という言葉自体には、さほど意味があるようには思っていません。

所得格差はあるのでしょうが、それ以上に「意欲」があるのかが問われるのだとおもいます。



これからも、よろしくお願いします。
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(^v^) (hoddy)
2005-12-12 09:20:22
ぜんさん、わざわざ返信ありがとうございます。



おっしゃるとおりですね。「意欲」と、その意欲の源となる「希望」があるかが問われるのだとボクも思います。「下流」というコトバが一人歩きしなければいいな~と願っています。



島根県の方に偶然に出会えてとても嬉しく思っています。これからよろしくお願いします。

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