【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

「価格」で買うと「価格相応のもの」しか手に入りません

2020-03-09 08:26:17 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

突然ですが

◼️パターンA

「ねぇ、これいくら?」

あぁ
これねぇ...
◯◯円です

「高...」
「またにしまーす」

あ、そうですか
じゃ、また機会あったらよろしくですー

◼️パターンB

「ねぇ、これいくら?」

お、お客様お目が高い!
◯円ですよ
うちは価格では負けません
他店より1円でも高い場合は言ってください!

「お、安!」
「じゃ、買いまーす」

まいどありー

「ねぇ、これ所々おかしくて使えないんだけど?」

あ?
そんなこと言われましても
価格なりのものはお渡ししてますよ?
それともクレーマーですか?

「...」

◼️パターンC

「ねぇ、これいくら?」

ありがとうございます
これは〇円なんですが…
ところでお客様
これ何に使います?
どれくらいの期間使います?

「え?」
「あ、◯◯に使おうかなあ、と思って...」
「たぶん二、三回しか使わないです」

あぁ
それならこれじゃなくて
こっちのほうがいいですよ
こっちの特長は◯◯で
こんな風にも使えるし
◯円で済みますし

「あ、そうなんだ...」
「じゃあそっちで」

以上
小芝居へのお付き合い
ありがとうございます

【翻訳商社】はいつも
パターンCで商売しています

お客様のご要望に
お応えできないときや
お客様が当社にとって最適な選択肢でない場合
それが得意な他社さんや
最適な他の方法
お勧めしています

皆さんは普段
どんな基準で
翻訳依頼先を決めていますか?

AとBのパターン
多いです
気を付けてくださいね

補足:
Aについては
なぜ高いのか聞きましょう

Bについては
なぜ安いのか聞きましょう

https://www.novanexus.co.jp/

「ポストエディティング」は翻訳コスト削減と納期短縮の救世主となりうるか

2020-03-06 13:08:31 | 日記

こんにちは

【翻訳商社】マンです

 

今日は一昨日の投稿で触れた

「ポストエディティング」

という翻訳方法について

お話ししたいと思います

翻訳する方法もいろいろあるんです - 【翻訳商社】マンが言うには…

 

「ポストエディティング」とは

「機械翻訳したものを人(翻訳者)がブラッシュアップする」

という

ここ最近業界を賑わしている方法です

※「校正」ではなく「ブラッシュアップ」という点がミソだったりします
※「校正」だと完全性を想起させる可能性がありますので…

 

翻訳の方法には従来より

1)人(翻訳者)による「人力翻訳」

2)機械(コンピュータ)による「機械翻訳」

 の大きく分けて二つがあり

 

1)「人力翻訳」は「価格は高いが翻訳品質が高い」

2)「機械翻訳」は「価格は安いが翻訳品質が低い」

 

ざっくり区別することができます

 

今回取り上げた「ポストエディティング」は

これら「人力翻訳」と「機械翻訳」の

折衷案もしくは乱暴に言うと

"良いとこ取り"な方法です

ただし良いとばかりは言えない事情がありますので後述します

 

「ポストエディティング」は

業界では「MTPE」と呼ばれ

Machine Translation Post-Editing

正確には

「機械翻訳ポストエディット」

という方法であり

「ポストエディティング」は厳密にはその一部

後工程のほうを指すものです

 

わかり易く書くと

 

通常人力翻訳

 

人(翻訳者)による翻訳

人(翻訳者)によるチェック

 

ポストエディティング

 

機械(コンピュータ)による翻訳

人(翻訳者)によるブラッシュアップ

 

ということなんですが要は

従来は(ランニングコストの掛かる)

人(翻訳者)が行なっていた一次翻訳部を

ほぼ無料の機械が行なうわけです

 

結果

 

「当然その分はコストダウンが図れるでしょ?」

「さらに納期も大幅に短縮できるでしょ?」

 

というわけです

 

理屈としてはそうです

しかし残念ながら

それほど甘くないのが現実です

 

なぜなら

「ポストエディティング」という作業は

機械翻訳の精度(辞書や技術力)や

原文の(文章としての)良し悪しによって

機械翻訳のアウトプットが大きく変わり

それに付随して

ブラッシュアップという作業の

負担度合いが左右されるからです

 

つまり

「良い原文+優れた機械翻訳」であれば

前述の理屈がそのまま通りますが

現状では

「悪い原文+不完全な機械翻訳」がほとんどなので

 

「ちょこっと直す程度では使い物にならない」

「これなら自分で一から翻訳したほうが早い」

 

という結果になることが

残念ながら多いのです

 

結果どういうことが起こるか

 

「品質を維持したまま納期とコストが下がる」

ことを期待している発注側と

「それは到底無理なのでやりたくない」

という作業側(翻訳者)のあいだの

溝が深まってしまうのです

 

よって

「ポストエディティング」を行う際には

 

「機械翻訳そのままよりはちょっとだけマシ」

 

程度であることをあらかじめ

十分に理解した上で

発注者側と作業側の双方で

仕上がり(翻訳品質)に対する期待値

すり合わせておく必要があります

 

「品質を維持したままコストが下がる」

「コストを維持したまま品質が上がる」

 

というのは

労働集約型産業の典型である

翻訳というものに於いては

つまり

「人」がすべてを行なう作業に於いては

早々簡単に実現できません

 

ただし

技術革新による機械翻訳の精度向上に伴ない

世の中の流れは確実に

「自動化」のほうへ向かっています

 

実際

さほど翻訳品質を求められない

メールやSNSなど平易で

カジュアルな内容の翻訳は

従来の人(翻訳者)によるものから

機械翻訳に急速に

その足場を移しつつあります

 

よって今の段階で必要なのは

「ポストエディティング」というものに対する

正しい理解とそのメリットに目を向けた

発注側、作業側双方のコンセンサスおよび

翻訳品質に対する寛容性と積極的な取り組み

なのではないかと個人的には考えています

 

いずれ確実に

ドラえもんの「ほんやくコンニャク」

実現できる日が訪れます

 

それまでの繋ぎとしての

「ポストエディティング」の役割は

決して小さくないと思うのです

 

「ポストエディティング」について詳しく知りたい方は
「MTPE 問題点」といったキーワードで検索すると
もっと技術的で詳しい内容
知ることができます

その活用方法について相談したいという方は
どうぞ以下にコンタクトくださいませ

https://www.novanexus.co.jp/



翻訳にもいろんな種類があること、知ってました?

2020-03-05 10:26:33 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

今日は「翻訳の種類」について
お話ししたいと思います

「翻訳の種類」
実はいろいろあるのですが
おそらく世の中に広く認知されているのは
「映画の字幕」と「洋書の和訳」
ではないでしょうか

映画の字幕は「映像翻訳」
洋書の和訳は「文芸翻訳」

業界ではそのようにカテゴライズされていますが
【翻訳商社】が行なっているのは
そのいずれでもなく
「実務翻訳」もしくは「産業翻訳」または「ビジネス翻訳」
と呼ばれるものです
※以降「実務翻訳」で話を進めます

とりあえず「翻訳の種類」にはこのように
「映像翻訳」「文芸翻訳」「実務翻訳」
の3つがあり
それぞれで求められることがまったく違うのです

そしてその知名度とは逆に
「実務翻訳」がカバーする範囲
翻訳市場全体のかなりの部分を占めるのです

産業分野で言うと

・金融
・法律
・特許
・IT
・工業
・医薬(医療・医薬)
・その他

など

ドキュメント(翻訳対象の種類)で言うと

・マーケットレポート、ファンドレポート、アニュアルレポート、IR関連資料、財務諸表、監査報告書、決算書

・契約書、合意書、誓約書、同意書、覚書、規約、裁判資料、法定調書、特許書類

・取扱説明書、マニュアル、仕様書、製品案内、マーケティング資料、設計図、

・薬事申請書類、医学論文、報告書、手順書

・WEBサイト、ホームページ、チラシ、パンフレット、プレゼン資料、メニュー、マップ

などそれこそもう
枚挙に暇がありません

黒子として目立つことはほとんどありませんが
実は皆さんに見えないところで日々
かなりの量の実務翻訳が動いているわけです

皆さんが使っているパソコン上で動くソフトウェアも
皆さんが投稿しているいろんなSNSも
スーパーで手にとる輸入品に貼られているラベルも
レストランでたまに目にする外国人客用のメニューも
電車内で流れる外国語でのアナウンスも
観光地に設置されている外国語の表示や案内なんかも
すべて実務翻訳を行なった結果なのです

【翻訳商社】の仕事の結果もきっとどこかで
皆さんの目に入ったりしていることでしょう

そしてそれが少しでも皆さんのお役に立っていたら
とても嬉しく思います


翻訳する方法もいろいろあるんです

2020-03-04 10:00:00 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「翻訳」と一概に言っても
いろんな方法があること
ご存知でしょうか

念のためお伝えしておきますが
今日のお話は
「翻訳の方法」についてであり
「翻訳の種類」についてではありません

「翻訳の種類」については
また明日にでも
お伝えしたいと思います


「翻訳の方法」についてですが
大きく分けると次の5つです

1)無料機械翻訳(Google翻訳など)
2)有料機械翻訳(パッケージ版など)
3)ポストエディティング
4)クラウド翻訳(マッチングサービス)
5)人力翻訳(プロ翻訳者による翻訳)

上から順に
価格と品質が上がります
つまり
1)がもっとも安価で5)が高価
5)がもっとも高品質で1)がその逆
といったところです
※ただし3)と4)の差は微妙で、場合によっては逆転することもあります

また
1)と2)は機械的に翻訳するもので
4)と5)は人(翻訳者)が翻訳するものです

3)については業界人以外には
あまり耳慣れない方法だと思いますが
「機械翻訳したものを人(翻訳者)が校正する」
という
ここ最近業界を賑わしている方法です

1)と2)の違いは
その翻訳精度(品質)にあります

無料で汎用性に富む1)に対し
2)は有料ながら特定分野に絞ることで
専門用語や言い回しなどに於いて
1)より精度の高い翻訳を
実現しています

また
4)と5)はともに
人(翻訳者)によるものですが
その違いもやはり
その(翻訳)品質にあります
ただしその品質の差は主に
翻訳工程の違いによるものでもあります
※4)が"駆け出しの翻訳者の登竜門"的役割を果たしていることもあるのですが...

4)は翻訳者に直接依頼できて
コスト削減に繋がる反面
翻訳後の"チェック"という工程が無いことや
マッチングされる翻訳者の
力量に左右されることもあり
言葉は悪いですが
一発勝負的な要素が強い傾向にあります
※だからこそ5)と比べて、低価格を実現できているのですが

5)は別名
"エージェント翻訳"または
"受託翻訳"とも呼ばれ
多くの場合翻訳会社が介在します

翻訳会社では
翻訳者による一次翻訳に
違う人による"チェック工程"が加わること
また取り扱いの初期段階から
翻訳会社のノウハウが加味されることで
高い翻訳品質を生んでいるのです

3)のポストエディティングについては
それだけでひとつの記事が必要になるほど
深い話になりますのでまた
次の機会に詳しくお話ししたいと思います

以上
「翻訳にもいろんな方法があるのですよ」
という話でしたが
翻訳はその目的や期待する成果、予算によって
上手に使い分けることが賢明です

過剰な品質要求はコスト増に繋がりますし
過度な値引きは品質低下に繋がります

「何のために翻訳するのか」
「翻訳の品質によって何がどう変わるのか」

といったことを念頭に
さまざまな中からベストな方法
選んでいただきたいと思います

もちろんそういったご相談は
いつでも大歓迎です

https://www.novanexus.co.jp/

「比較サイト」や「一括見積依頼サイト」の信憑性について

2020-03-03 09:20:28 | 日記
こんにちは
【翻訳商社】マンです

「比較サイト」や「一括見積依頼サイト」
って便利ですよね

ただ気を付かなければならないのは
「いずれもその道のプロが運営しているわけではない」
または
「かならずしも公明正大な内容であるわけではない」
ということです

私は翻訳の業界にいますので
「翻訳」をターゲットとした
「比較サイト」や「一括見積依頼サイト」の内容
よく目にします(チェックしています)

そして残念ながら
そこに掲載されている多くの情報が
(プロ(業界のなかの人)として見た場合)
結構いい加減なものであったりすることに
驚くとともに残念な気持ちになります

あくまでも個人的見解としておきますが
「比較サイト」に掲載された情報には
恣意性(しい性が高い(※)ものが多いように思われます
※特定の掲載企業に誘導する内容

また
「一括見積依頼サイト」は結局
料金で選ぶ方向かもしくは
サイト運営者にとって都合の良い方向へ
誘導するシステムであるように思えます

なかでも

「優れた翻訳会社トップ10」
「翻訳会社まとめ」
「翻訳会社ランキング」
「徹底比較、翻訳会社」

といった仰々しいタイトルの付いたページに
列挙されている内容なんかはもう
何を基準に選んでいるのかわからない
(おそらくアフィリエイトなのでしょうが)
というのが正直なところです
※これはおそらく同業他社の多くも同じ意見だと思います

いずれにせよそれらを運営しているのは
冒頭に述べたとおり
「その道のプロではない」ということに
注意いただきたいと思います

ゆえに翻訳について問い合わせたり
翻訳を依頼(外注)するときはできれば
「比較サイト」や「一括見積依頼サイト」ではなく
各翻訳会社のサイトに直接
していただきたいと思います

その上で気を付けるべきは
2月27日の愚才のブログ
でお伝えしたようなことですので
是非参考にしていただきたいと思います

よく言っていることですが
「翻訳は、料金とクオリティが正比例するもの」
です

信憑性の乏しい情報に振り回されて
"安かろう悪かろう"をつかむという
痛い目に遭わないように
どうぞお気を付けください