不定形な文字が空を這う路地裏

早い秋の手紙



どんな言葉を 交わしただろう
どんな思いを 残しただろう
ゆっくり色を 落とし始めた
木木の葉たちを 眺めていると
幼い頃の 色とりどりの
あの万華鏡の 下に居るよう

髪を変えたり 煙草を替えたり
泣きたいくせに 笑ってみたり
すがりたいくせ 黙って見てた
死ぬほど好きな あなたの背中
不思議なものね こうしていると
思い出なんて 偽物みたい

愛してました なんて言葉で
語れるほどに 昔になって
おかしなものね 今じゃあなたを
弄んでた 気さえするのよ
季節の風に 足を取られて
気の早すぎる 思い出が散る

パンの袋を 抱えた少女
並木の向こう 駆けて行きます
私の昔 少し盗んだ
あなたの様な 落葉を連れて
落とさぬように 転ばぬように
彼女の背中に 私は負ける

手をかざしたら そこに何かが
落ちてくるような そんな気がして
少し待ってた あの日以来の
ジャケットを着て パンプス履いて
あてがあるよな あてがないよな
散歩のそばに あなたが居ます

疲れ始めた 秋の陽射しが
いびつな街の 影に消えたら
あたりは少し 寒くなるけど
今日の私の 胸は春色
初めてあなたを 蹴飛ばせそうよ
落葉いちまい 拾って帰ろう

幼い恋の 終わる記念に
あなたのもとへ 飛ばしてあげる

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