なんでもない時間に途方もなく冷たい切断を経験する
なんでもない時間に途方もなく冷たい切断を経験する それはいわば想像上の己の肉体を巨...
死の匂い
午後の陽射し、擦り切れた身体、十数年前に歯を立てたハムスターの 遺言がまだ左手の ...
波のようならなにも壊れたりしない
鳴き飽きて死んだ、油蝉の死骸が 夏の落葉みたいに 揺らぐ公園を抜けて 風の強い堤防...
おかしなことだけれどこだわってもしかたがない
神に祈りを捧げて来たんだ、どこのどんな神かなんて少しも確かめなかった―それをはっ...
SOUL SANCTUARY
肉塊に染み込み 心臓まで浸透するお前の毒、牙は確かに神経を捕らえていたんだ 様々な...
ゆるやかに動くためすべてそれとすぐに認識することが出来ない
放射状に繁殖するほころびまみれの心の軌跡、ショットガン自殺の後の脳漿みたいな花火 ...
僕らは空に向かいて二発の銃弾を撃った、それはまるで購いを拒むかの様に
僕らは空に向かいて二発の銃弾を撃った、それはまるで購いを拒むかの様に 何者にも僕...
ハウリン・ウルフ
土に汚れた、本物の爪を鳴らして この夜の向こうまで駆けてゆけ俺のオオカミ 誰かがラ...
いつしか見送ってばかりになるのかもしれないね
少しさまざまなものに囚われすぎた午後、二階から見上げた積乱雲の頂点 八百万の総括...
ハイウェイの彼方に砂漠がある
ハイウェイの彼方に砂漠がある、その砂漠の彼方にはきっと世界の終わりがあって キリ...