草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

ラップ音

2020-07-23 23:11:46 | 心臓血管外科入院

これを書くとまたわが家にお招きしてしまうかも?

 

それは土曜日(7/17)のことでした。

斜め向かい合わせの部屋(5m先)が空いたよう

でした。退院なさったんだと思いました。

 

ベッドも片付けられ、若い女性の掃除会社の従業員

さん二人で清掃され、その後「処置中」の札が掛け

られていました。

 

ん? まさかコロナじゃないよね?

コロナだったら部屋を開けて掃除しないはず。

その翌日も業者さんが掃除をし終わると「処置中」

となっています。

 

お亡くなりになった? 吐血、下血が壁に散った?

危うく私は難を逃れましたが、想像してしまいました。

(真実を訊ねるのは不謹慎なので心に仕舞いました)

 

土曜の夜、パキン! 凄まじい音が部屋に響き渡りました。

ん? お隣さん? でも私が入院した日から両隣さんは

ずっと入院中でした。それにしてもガタピシ、パキポキと

騒音が絶えません。

 

もううるさい人だなあ、何してるのかなあ?

あ、屁の音まで聞こえてくる。嘘?信じられない。

本が読めやしない。私の補聴器は片耳なので音の

方角が掴めません。

 

犯人を左隣さんと勝手に決めつけながら、本に夢中。

日曜日には夫と娘が見舞いに来てくれ、娘が「今の

何の音?」「お隣さん」「ふ~ん」と言いながら

娘は首を傾げています。

 

騒音は夜になって一層激しくなり20時過ぎまで続き

ましたが以後ぴたりと止まりました。

私は本に夢中だったのでその1時間後に読書を止め

洗顔し、就寝の準備をしました。

 

退院し帰宅してからよくよく考えるとあれはラップ音

でした。それまで左右の隣の部屋からは全く音は洩れ

聞こえてはいませんでした。あの日、あの時間だけの

音です。娘はお母さんの部屋の音だったよと。

 

右隣りさんは術後間もないのか、医師や看護師さん

が頻繁に出入りなさっても騒音が聞こえたりしませ

んでしたから。

 

ひょっとすると無念の死を遂げられた方がこの世に

思いを残し何かを伝えたかったのかもしれません。

私が読書に夢中で無頓着だったので諦められたの

かもしれません。

 

もう何年も不思議な現象を体験しているので特に

恐怖心も違和感もありません。無事まっすぐ天国

に旅立ちできるよう祈るばかりでした。

 


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