先日岡アートギャラリーさんで開催されていた森下勲作品展ー空木に魅せられてーの会場で見た詩集「卯の花が咲く」(吉久隆弘著)がどうしても読みたくて、図書館で探したけれど見つからなくて、やっとネットの古本市で見つけて購入しました。
空木とは卯の花のことです。会場でパラパラとめくって見ただけですが、あとがきの「・・・詩もひっそりと書き続けた。とくに、一人は私の母、一人は妻の母、卯の花のトンネルをくぐって、二人の情愛は濃く流れてきた。」という一節に強く心惹かれたからです。
卯の花は、まだ名前も知らなかった幼い頃和歌山県の山奥の鉱山の村に住んでいた頃から好きな花でした。作者の母が一人で住んでいる山奥の一軒家に向かう詩もその情景が目に浮かび感動しましたが、とくに義母(妻の母)の命の灯が消える時をうたった数編に胸を打たれました。
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