石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

第183通常国会が開会!

2013-01-29 00:38:13 | 活動レポート

本日、第183通常国会が開会しました。

今日のハイライトは、もう言うまでもなく、安倍総理の所信表明演説でした。すでに夕刊には全文が掲載されていますし、ニュースでも報道されてますから、内容をお聞きになった方も多いはず。ぜひ皆さんの感想も聞かせて下さいね。

参議院本会議場で直接、その所信表明演説を聴いた私の反応はと言うと・・・

「残念!」

のひと言に尽きます。私は、少しばかり期待していたんです。安倍総理が、この間、曲がりなりにも言い続けてきた「額に汗して働く者が報われる社会」について、その具体像と実現への道筋を示し、その実行を約束してくれるのではないかと考えたからです。しかし・・・

完全に裏切られました。安倍総理の所信表明演説には何のビジョンもなかったです。言ってみれば、精神論でした。「みんな頑張れ」と(苦笑)。

安倍総理は、最初に4つの危機を挙げました。日本経済の危機、復興の危機、外交・安全保障の危機、教育の危機と。復興の危機以外は、昨日今日始まった話ではありません。自民党が政権を担っていた時代から起こっていた危機です。しかし、その反省や原因の指摘は一切ありません。そして、いかにしてその危機を乗り越えていくのかについて、3年3ヶ月の民主党政権ですでに取り組んでいたこと以上の新しい提案は、全くありませんでした。

そして、福島の再生に触れながら、原発の問題やエネルギーの問題については一切、言及なし。社会保障と税の一体改革についても言及なし。当然、消費税についても言及なし。デフレについて触れながら、その原因については説明なし。経済成長について触れながら、格差の問題や、非正規の問題については全く言及なし。

う~ん・・・

全体をあらためて読み直すと、やっぱり政権の基本は「自助、自立」なんでしょう。だから「自分でがんばれ」と。それはまさに、90年代から2000年代初頭にかけて当時の自民党が追求し、失敗した政治なんですけどね。

水曜日から、衆参両院での代表質問が行われます。まずはこの代表質問を通じて、今日、全く説明や言及がなかった重要課題について、民主党をはじめとする各党の質問者が安倍総理に質していくはず。その答弁をしっかりと聞かせてもらった上で、その後に続く予算委員会での審議につなげていく方針です。