明日から、第183通常国会が始まります。
民主党としては、昨年末の総選挙で敗北を喫し、3年4ヶ月ぶりに野に下ってから最初の国会ですし、私自身にとっても始めて野党として審議に臨む国会となります。まずは今年度補正予算案から論戦がスタートし、そして来年度予算案の審議へと続いていくことになりますが、主戦場は間違いなく、私たちの参議院です。
言うまでもなく、民主党政権の後半の2年4ヶ月は、参議院で過半数を持たないというねじれ国会下での政権運営で自公の参議院での徹底的な攻撃に遭い、思い通りに政策を遂行することが出来なかったわけです。そして今通常国会においては、自公政権が同じ状況に置かれています。衆議院で圧倒的な勢力を持つ自公政権ですが、参議院では少数派であって、野党の賛成を得ない限り、参議院では法案を通すことが出来ないばかりか、委員会すら開くことが出来ないのです。
ちなみに、予算案については衆議院の議決の優越がありますので、参議院で仮に否決されても成立します。また、ここ2年間、政局の材料として使われてしまった公債発行特例法案も、昨年、国債の発行を2015年度まで認める特例公債法を成立させていますので、しばらくは混乱の材料になることはありません。さらに、自公は衆院で320以上の議席を確保していますので、仮に法案が参院で否決されでも、衆院の3分の2以上の賛成で「再可決」できます。まあこの伝家の宝刀を使うかどうか、使えるかどうかは自公の政権戦略次第ですが・・・。
もちろん、私たち民主党は、与党の足を引っ張るだけのような対応はしません。細野幹事長も、「充実した審議をする国会にしたい」と述べ、「(国民のことを第一に考えて)決めるべきところは決めるが、おかしいところは声を上げる」という方針を明らかにしています。補正予算についても、その必要性には同意しつつ、内容についてはしっかりと精査をしていく必要があります。
今、私が個人的に懸念しているのは、政府が打ち出した生活保護費の削減ですが、これについては政府が具体的な方針を決めた(生活扶助の基準額を2013年度から3年間かけて約670億円減額。期末一時扶助の見直しにと合わせて約740億円の削減)ので、その内容と影響(被保護世帯だけではなく、多くの低所得世帯に影響が及びます)について、別途、皆さんにもお示しをしていきたいと思っています。
さあ、いよいよ通常国会の開会。がんばっていきます!