石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

明日から通常国会が始まります!

2013-01-27 23:51:20 | 活動レポート

明日から、第183通常国会が始まります。

民主党としては、昨年末の総選挙で敗北を喫し、3年4ヶ月ぶりに野に下ってから最初の国会ですし、私自身にとっても始めて野党として審議に臨む国会となります。まずは今年度補正予算案から論戦がスタートし、そして来年度予算案の審議へと続いていくことになりますが、主戦場は間違いなく、私たちの参議院です。

言うまでもなく、民主党政権の後半の2年4ヶ月は、参議院で過半数を持たないというねじれ国会下での政権運営で自公の参議院での徹底的な攻撃に遭い、思い通りに政策を遂行することが出来なかったわけです。そして今通常国会においては、自公政権が同じ状況に置かれています。衆議院で圧倒的な勢力を持つ自公政権ですが、参議院では少数派であって、野党の賛成を得ない限り、参議院では法案を通すことが出来ないばかりか、委員会すら開くことが出来ないのです。

ちなみに、予算案については衆議院の議決の優越がありますので、参議院で仮に否決されても成立します。また、ここ2年間、政局の材料として使われてしまった公債発行特例法案も、昨年、国債の発行を2015年度まで認める特例公債法を成立させていますので、しばらくは混乱の材料になることはありません。さらに、自公は衆院で320以上の議席を確保していますので、仮に法案が参院で否決されでも、衆院の3分の2以上の賛成で「再可決」できます。まあこの伝家の宝刀を使うかどうか、使えるかどうかは自公の政権戦略次第ですが・・・。

もちろん、私たち民主党は、与党の足を引っ張るだけのような対応はしません。細野幹事長も、「充実した審議をする国会にしたい」と述べ、「(国民のことを第一に考えて)決めるべきところは決めるが、おかしいところは声を上げる」という方針を明らかにしています。補正予算についても、その必要性には同意しつつ、内容についてはしっかりと精査をしていく必要があります。

今、私が個人的に懸念しているのは、政府が打ち出した生活保護費の削減ですが、これについては政府が具体的な方針を決めた(生活扶助の基準額を2013年度から3年間かけて約670億円減額。期末一時扶助の見直しにと合わせて約740億円の削減)ので、その内容と影響(被保護世帯だけではなく、多くの低所得世帯に影響が及びます)について、別途、皆さんにもお示しをしていきたいと思っています。

さあ、いよいよ通常国会の開会。がんばっていきます!

 


民主党島根県連大会にて

2013-01-26 23:06:04 | 活動レポート

1月26日(土)、島根県松江市で開催された民主党島根県連の大会に出席してきました。


大会には、民主党本部から細野豪志幹事長も参加。年末に行われた総選挙で、島根1区で戦った小室候補、島根2区で戦った石田候補への支援に対してお礼を述べると共に、両選挙区での敗因については「候補者個人の責任ではなく、党全体が負うべき責任である。2009年マニフェストが確実に実行出来なかったことへの不満もあったが、最も大きかったのは、党がバラバラであったことへの不信と批判であろう」と述べ、だからこそ「3年3ヶ月の民主党政権の総括をしっかりと行って、今一度、民主党としての理念を全員で確認し、一丸となって党の再生を図っていかなければならない」と決意を述べました。

私も最後まで議事を聞かせていただいたのですが、例年だとほとんど質問なく終わる大会が、今年は会場から多くの発言があり、貴重なご意見を聞かせていただくことができました。

例えば、総選挙の敗北を受けて「やはり、自民党のようにきめの細かい後援会組織を作り上げることが必要だ。ぜひ地域の公民館単位で組織づくりを行い、勉強会や意見交換会などの場を持って欲しい」とのご意見や、「自民党との対立軸は、やはり平和や社会正義の追求ではないか。憲法を改正して国防軍をつくろうと言っている自民党に対して、しっかりと専守防衛に基づく平和の希求を訴えるべき」とのご意見などがありました。

私も最後に、県連の特別顧問としてご挨拶する機会をいただいたので、「今日は皆さんから貴重なご意見をいただいた。働く仲間の皆さんや、高齢者の皆さんを含む生活者の皆さんのためにも、何としても民主党の再生を図らなければならず、私もその先頭に立って頑張って行きたい」と決意を述べさせていただきました。ぜひ、今後の取り組みにこの日のご意見を参考にさせていただきたいと思います。

ところで、細野幹事長は、県連大会や引き続き大なわれた新春の集いへの参加の他、県連幹部、連合島根、一般市民の皆さんなど、多くの支援団体・有権者の皆さんとの意見交換を個別に行いました。幹事長と海江田代表は、2月24日に予定されている民主党大会に向けて、全ての都道府県を回って地方のご意見をお聞きする予定。皆さんも機会があったらぜひ、海江田代表や細野幹事長に意見提起をお願いします!


無事、帰国しました!

2013-01-24 23:52:49 | 活動レポート

タイ&ミャンマーの視察を終え、今朝、無事に帰国しました。

ミャンマー滞在中は移動が多く、時間がもの凄くタイトで、かつ首都ネーピドーのネット事情が悪かっために結局現地からの報告は出来ず仕舞い。音信不通で心配いただいた方々もおられるかも知れません。失礼しました。

しかし結果、大変充実した視察になりました。ネーピドーでは、国軍司令官とも会談し、軍のトップに直接、カチンでの内戦をすぐにストップするよう要請することも出来ました。話は残念ながら平行線で終わりましたが、日本からわざわざ国会議員がやってきて、カチン内戦の話を直接ぶつけ、日本国民の懸念を伝えたことは意義のあることだったと思います。

 

また、ちょうど開会中だった上院の本会議を傍聴しました。こちらも大変、興味深い経験でしたね。

 

ヤンゴンに戻ってからも、精力的に会合を重ねたのですが、途中、時間をみつけてJICAの手話通訳養成者育成プロジェクトのサイトを訪問。もうおなじみの仲間たちに会ってきました。元気にがんばっている姿を見ることができて良かったです!

 

 

今回の視察では、少数民族関係者の皆さんを中心に、政府、国会議員、労働組合、経営者団体、大学関係者など、多くの皆さんからヒアリングを受け、意見を交わし、カチン内戦の問題だけでなく幅広い課題について理解を深めることができました。正直なところ、議論を重ねれば重ねるほど問題の奥深さと複雑さが明らかになってきて、解決するのは簡単ではないという思いも強くなったわけですが、一方で、今後の方向性について貴重なヒントを得ることができたと思っています。

今回得られた知識を基に、引き続き、カチン内戦と即時停止、少数民族との和平交渉プロセスの進展、民主化の着実な進展、そしてミャンマー国民の生活向上を支援していきたいと思います。以上、取り急ぎの帰国報告でした!


タイ&ミャンマー視察2日目(タイ~ミャンマー国境付近)

2013-01-17 23:45:29 | 活動レポート

今日は、タイ&ミャンマー視察の2日目。朝早くチェンマイのホテルを出発して、北方のタイ~ミャンマー国境を目指しました。

まずは、タイとミャンマーの国境線を見学。キウパーウォークという、かつて両国間の商業ルートとして栄えていたところ。2001年の国境紛争以降、閉鎖されてしまい、廃れてしまっています。しかし、新たにタイ-ミャンマー間で国境の再開に向けて合意がなされたということで、すでに開いているかも知れない!という期待も込めて視察に訪れてみました。
 


が、残念ながら、まだ開いてなかったのです。しかし、緩衝地帯のゲート前まで行って、ミャンマー側を遠くに望むことが出来ました。国境は、このゲートの先にあるのですが、紛争により確定出来ていないということで、緩衝地帯が両側に置かれています。このゲートは、緩衝地帯のゲートであって、国境線ではないということが看板に書かれています。ここが再開されれば、恐らく通商ルートの拠点として再び栄えるのでしょうね。次に訪れる機会があったら、全く違う姿を見せてくれるかも知れません。

そして、今日のメインの訪問地であるバーン・マイ・サーマッキー(マイ・サーマッキー村)へ。到着すると、ミャンマーのカチン族である住民の皆さんが総出で出迎えてくれました。
 

 
そしてみんなで集合写真。カチン族の民族衣装が素晴らしいです。 


会合では、村の方々から、暮らしの現状、生活上の問題、故郷であるカチン州への思い、カチン内戦の現状についての憂慮など、いろいろなお話を伺うことができました。 

 
村には、昨年、カチン州ミッチーナ付近の村に国軍が入って住民に危害を加えた時に村を逃げ出し、シャン州経由でこの村に親戚を頼って辿りついてきた子ども連れの若い女性も暮らしていました。旦那さんはまだカチンにいるので戻りたいが、怖くて戻れないとのことです。 

 
また、この村に生まれ、今、日本でホテル業の専門学校で勉強している女性がたまたま帰省していて、この方からも流ちょうな日本語でお話を聞かせてもらいました。 

 
この村は、国王の直轄プロジェクト(Royal Project)の下で、カチン難民の皆さんに無償で貸与されています。この地で居住し、農業で生計を立てていいという許可を得ているわけですね。様々な農作物を育ててその売り上げで収入を得ているわけですが、一番の課題は水不足。十分な水を確保できないため、一期作・一毛作しかできず、十分な収入が確保出来ないと。そこで、多くの人たちは、近隣で働いたり、遠くへ出稼ぎに出たりしています。 


下の写真は、村でつくった幼稚園なのですが、先生を雇い続けるお金がなくて、今は閉鎖されてしまっています。日中、子どもを預けることが出来ないので、小さい子どもを持つ親たちは、他の村民に子どものお世話をお願いしなければならないそうです。

 


こちらの写真は、典型的なお宅の外観と内部。この家のご主人は、病気のため働くことが出来ず、苦労されているとのこと。他の村民の方々が食料などを提供して生活を支えてくれているそうです。 

 

村の方々の多くは、この地に住み着いてもうかなりの年月が経つため、故郷のカチン州に戻ることは難しいと思っておられるようです。しかし、中には平和が訪れれば帰りたいと思っておられる方々もおられて、村としての今後の方向性については必ずしも意見の一致を見ているわけではありません。しかし、子どもたちの将来を心配されているのは皆さん共通で、今後、タイで教育を受け続け、タイの身分証明書を得れば、奨学金を得て大学などへも行くことができると期待をもっておられました。


さて、この村に行く前に、国境付近で昼食を食べたのですが、中華料理屋さんでとっても美味しかった。皆さんにも写真で紹介します!

 

 
以上、簡単ですが、視察2日目の報告でした!