イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

架空の地名、新潟県羽田上村

2020-01-19 09:42:00 | 
 週刊新潮の連載小説「雷神」(道尾秀介)。
 主人公の故郷が新潟県というのは、以前出てきたような気がするけれど、今週号では、新潟県羽田上村と書いてありました。

 そういう自治体はありません。架空です。
 1981年の話を回想しているのですが、その当時でもないです。

 田上町というのはあります。湯田上温泉や護摩堂山が有名です。
 でも、田上町を連想させるものはないです。

 読み進むと、実在する柏崎市が出てきます。
 『明治時代に近隣の柏崎市で油田が発見されたことで、小さな羽田上村でも山沿いに製油所が軒を連ねるようになった』
 そうですか、油田ですか。

 柏崎市のHPに西山油田(にしやまあぶらでん)のことが書かれています。
 明治時代にアメリカから綱式さく井機を輸入して本格的に掘ったことも書かれているので、「雷神」に書かれていることと一致する部分あります。
 
 1981年だと西山町でした。ただ、となりの刈羽村にも油田(あぶらでん)という地名があるので、そちらも関係しているかも…。「羽」の文字があるし。
 
 羽田上村の産業基盤は鉄鋼業とキノコだったとも書かれていて、柏崎市の近くで鉄鋼業が盛んだったところはあるのかな? 刈羽村に鍛冶屋はありました。キノコが産業としてあったかどうかは定かではありませんが、キノコとりをしていた人が、原発の敷地内に入ってしまったという事件(?)はあったので、キノコは採れると思います。

 ということで、あくまで小説はフィクションですから、現存する自治体を想像すること自体がナンセンスなのですが、新潟県が出てきて、またまた興味がそそられたのは間違いありません。


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