皆さん、おはようございます。
ここのところ、私の就任4年が経ったのを機に、
いろいろと振り返りながら書いてきましたが、
折角なので、もう少し私の考え、想いについて、
書かせて頂きます。
住宅の長寿命化
昨年来、世間を賑わしています。
200年住宅、超長期住宅、長期優良住宅。
国興ホームでは、先代の時以来、工事シートには、
「外断熱、ハイブリッド換気システム、三世代耐久」
と書かせて頂いております。
「毎世代、毎世代、家を建て替えるのはおかしい。」
「全国、同じ家並みはおかしい。」
「気候風土を意識した工法でしっかりつくれば、
世代をまたいで暮らせる。」
先代は、よく話していました。
もちろん私も同感でした。
国から出された“ストック型社会”という言葉。
「いいものをつくって、きちんと手入れして、
長く大切に使う。」
これを目にしたとき、「これは!」と思いました。
この流れを追っかけながら、
今までは「つくる」に意識が集中していたところを、
「つくってから」「住んでから」どうするか?
をより考えるようになりました。
最近、ある経済学者は、
「日本人は毎年20兆円捨てている。
30年続けているから600兆円捨てられた。」
と言っていましました。
日本の住宅は建ったときから、
その価値は落ち始め、15~20年でほぼ0。
すると、住宅投資が結局、投資ではなく、
消費、浪費になり、お金を捨ててる事になる。
ということです。
日本人は生涯収入が多い割りに、
住宅支出が多く、余裕がないと言われています。
2000万円で買った家が、2000万円で売れる。
売らなくても、住み続けられれば、
住宅費用が少なくなり、その分、余裕が生まれます。
もちろん、手を入れる事が必要で、費用はかかりますが、
土地購入や解体・新築に比べれば安価になります。
一軒一軒が豊かになれば、それはもちろん、
社会全体にも繋がっていくと思います。
これが住宅長寿命化の一つのメリットです。
私ども家づくりに携わるものとしては、
やはり、この辺をしっかりにらんだ仕事が必要だと思います。
今すぐメリットを出せるかと言われれば、難しい面もあります。
しかし、あきらめては何も進みません。
国をはじめ、様々なところで“豊かさ”を目指し、
いろいろな仕組みが考えられています。
私ども、一地方住宅会社としても、
しっかり考え、行動していこうと思います。