昨日は、信州木造塾でした。
講師は、伊礼智先生と土本俊和先生。
伊礼先生には、設計の標準化(スタンダードアプローチ)
ついてお話しいただきました。
設計の標準化は建築家が嫌がること。
しかし、それは、創造性を奪うものではなく、
創造のベースをつくり、それ以上の新しい挑戦を可能にする。
建築のクオリティーが安定し、
コストを抑えて、質の高い住宅を提供することができる。
オートクチュールもあるが、プレタポルテもある。
実例も交え、わかりやすく話していただきました。
標準化したからといって、実例は一緒ということはありません。
それは、一番大きな因子は、”敷地”だと思います。
敷地のどこが一番気持ちがいいのか。
それを中心に、設計のアイディアを出し、
お客様の要望を入れ、まとめていく。
私も以前からこの考え方に触れ、共感しています。
実践はなかなか難しいですが、実行していきたいと思います。
土本先生には、重要文化財の馬場屋敷を中心に、
信州の民家について、解説いただきました。
残念ながら、私は会場準備のため、
お話はあまり聞けませんでした。
講義の後、馬場屋敷(会場)に移動し見学。
9月22日が十五夜だったからか、このようなしつらえがありました。
秋らしい、いい雰囲気でした。
以前から、何回か馬場屋敷に入っていますが、
行く度に何かを感じさせられるような気がします。
いい建築の勉強になる一日でした。