この週末は、長野県林業センターで、
長野県建築士会主催、「信州木造塾」に参加していました。
この塾は、先代の社長が立ち上げに関わったと言うこともあり、
運営委員としてお手伝いしております。
まず、午前中から強い日差しの中、
今回は、壁ではなく、床の水平面剛性の実験。
構造実験の実験体をつくりました。3体。
実験の講師は、山辺先生。
実験には、信大の五十田研究室の学生さんに、
セッティングから解析までお願いしましたが、
先生に「ここまでできる学生は居ない!」
と言わしめるほど、本当に助かりました。
皆さん、興味津々。
やはり実際に変形、損傷していくものをみると、
音や、その形により、写真ではない、
生の感じるものがあります。
山辺先生曰く、「プロとしてのこの感覚をおぼえろ!」
とのことでしたが、まさしく、その感覚を感じました。
そして夜は、検討会(懇親会)。
そこで、夢の対談が。
木質構造の大家、山辺先生と、
木質材料乾燥のスペシャリスト、吉田さんの対決、
ならぬ、対談が実現。
二人が熱くお話ししているところを、みんなが見守りました。
いろいろ話を聞け、楽しい夜は、
あっという間に更けていきました。
翌朝は、講義。
山辺先生の講義は、前日の実験の解析と、
木質構造における、床面の意味を教わりました。
皆さん、耐力壁とか構造壁といわれる壁はよく知ってますが、
床面の構造的意味、計算方法などは、あまり詳しくありません。
私も非常に勉強になりました。
漆職人の小林先生には、漆の建築利用について。
様々な利用方法が紹介されました。
床に塗ったり、カウンターに塗ったり、
極めつけは、漆塗りの浴槽もつくっているそうです。
「漆も、一般的な塗料と同じ使い方と考えればいい。」
この一言は、印象に残りました。
私は実験材料と図面を担当したので、
うまくいってホッとしたと同時に、少し疲れました。
でも、本当に色々と刺激が多い、いい2日間でした。
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