皆さん、こんにちは。
先日は、信州木造塾の3日目が、
塩尻にある長野県林業総合センターで行われました。
今回の先生は、浅野良晴先生(信州大学)
永川強先生(日本伝統建築設計工房「番匠」)
中村光敬先生(中村木工所)の方々。
浅野先生は、地場産材を使うことのメリットついて、
燃料消費量や端材量、そしてCO2排出量のデータから、
分かり易く説明して頂きました。
製材工場をやっているものとして、実感のある興味深い話でした。
永川先生は、伝統の観点から「木造建築と鉄」についてお話し頂きました。
釘はもちろん、大工道具に至るまで鉄は深く木造建築に関わってきた。
古くは、弥生時代からだそうです。
実物と実演をまじえてのお話しで、勉強になりました。
中尊寺金色堂の内部に残された棟札には、
大工、小工、そして、鍛冶の名前があるそうです。
工業製品がなかった時代は、鍛冶も現場に同行し、
そこで釘や道具を作っていたということです。
中村先生は、建具職人として建具の話をして下さいましたが、
建築設計としての捉え方と少し違う観点からのいろいろな話は、
いろいろと、身にしみる思いでした。
また、驚いたのは、実際建具にはめている組子のキットを
作ってきて下さり、みんなで実習です。
細かい仕事に、驚きでした。
この組子、ボンドなく切り欠きの組み合わせだけです。
木造建築というのは、いろいろな歴史、捉え方、
そして、いろいろな人が関わっていて、非常に奥深いものです。
それをみんなで勉強しようというのが、この信州木造塾ですが、
毎回、新しい何かを感じさせてもらえます。
次回は、みんなで飛騨へ。楽しみです。
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