Catch up 「てちねる」 その１

秋元氏がなぜここまで欅坂に前のめりなのか、あるいは少なくとも私からはそう見えるのか。

これまでは表題曲を表面的になぞって、シンプルにセンター平手さんのインパクトに触れて、それで納得していた。平手さんの存在に、クリエーターとしてのモチベーションをかき立てられてる、そう理解した。

「サイレントマジョリティー」だけならそれでも良かった。ところが「世界には愛しかない」と来た。これには参った。あまりの「強烈なカタルシス」にしびれてしまった。ずっとエンドレスでヘビロテしてる。完全にはまってしまって、まったく抜け出せない自分がいる。

ここまでクリエーターが突き抜けるというのは尋常ではない。平手さんという個の力だけではない。かつてのAKB草創期に起こった奇跡、「あつみな」に相当する何かが、欅坂に起こっているのではないか。少なくともクリエーターを突き動かすドライブ、何か「構造」つまりは「物語」が背後にあるに違いない。

かくして「てちねる」という化学反応にようやく気づくこととなった。