AKB48の旅

AKB48の旅

”THE TIME OF KEYAKIZAKA46 #3 ”

2017年04月10日 | AKB
エムオンで4月8日に放送された、欅坂46特番の4回目。なかなかに濃い内容だったというか、そこに写されてるメンバー以上に、画面の背後のスタッフの本気度のようなものが伝わってくる良番組だった。

構成自体はシンプルなもので、「不協和音」MVメイキングに、メンバー個々人のコメントを挟むというものだったけど、正に上り坂感とでも言うか、目一杯背伸びして手を伸ばして、その1ミリ先の未来に届こうとする姿というか、なんとなくではあるけど、AKB48における「to be continued」そして「1ミリ先の未来」を彷彿とさせるものがあった。

ただ、そこでのそれぞれの主人公の違いが興味深いというか、AKBではそれが高橋さんであったのに対し、欅坂では言うまでもなく平手さんなわけで、そこに決定的な構造の違いが現れてしまうことになる。主人公がセンターに露出してるということで、欅坂がより先鋭的にならざるを得ない。

センターの硬度と強度ということについては、前田さんを評した時にあらかた書いたと思うけど、高橋さんの存在によって前田さんが言わば切り羽の刃先としての単機能に特化できたのに対して、平手さんは欅坂の構造まで背負い込むことになりかねず、その負担は遥かに大きなものになる可能性がある。

その一方で、既にして前田さんによって切り開かれた後の平坦化された世界という視点からは、平手さんに求められるものは、その平坦化された世界の外、未知へと外化する才能とともに、より高く担ぎ上げられることのできる揺るぎなさ、前田さんとは似て非なる信念のようなものに帰着するのかも知れない。

そこにTAKAHIRO氏というメンターを配してるという「事実」は、けれども意図的にそうしてるというよりは、むしろ例によって秋元氏らしく、たまたま偶然の巡り合わせにして思いつきだったんじゃないか。そういう展開の方がよりオモシロいしね。