AKB48の旅

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「真夜中」

2017年04月18日 | AKB
「指原の乱」のパクリ希望とか書いちゃったけど、なかなかどうしてとんでもない。そんな勝手な要望を遙かに越える、洒落た大人の深夜番組だった。パクリではなくてリスペクトの上での「指原の乱」バージョン2とでも言うか、あるいは「指原の乱」換骨奪胎バージョンとでも表現するか。フジだってやればできるんじゃん。

なにより言葉のキャッチボールが心地よい。間違いなくアドリブのはずなのに、そこここに名言のオンパレード。「アフターか不倫」「道ばたで口説かれる」「アパホテル社長」「真夜中の正装Tバッグ」「片足上げて股洗う」などなど。そこだけ抜き取ってもアレだけど、この会話はリリーさんと指原さんじゃないと、そもそも成り立たない。一つ一つの言葉の意味が、指原さんであるが故に特別なものとなる。

以前にも書いたけど、かつての指原さんには「中2」的な、あるいはJK的な下品さというかキタナさみたいなものの残渣があって、それが今現在も抜けきっていないように感じられる。それが良い方向で生かされていたのが「指原の乱」だったんだけど、この番組は何よりそこが違ってるように感じる。リリーさんの大人のゲスさに誘導されるかのように、下品さがバージョンアップして、キタナさが「味」へと変換されるとでも言うか。

「指原の乱」を遥かに超えて大人の階段を上る、さらなる高みというか「外」を目指す。「企画協力」の名目で秋元氏の名前も入ってはいたけど、これまたまず間違いなくそうと意図したわけでもなく、それでも神の見えざる手の如く、指原さんのなんちゃってプロデューサー修行の第2章が開始されたのかも知れない。