論評に困り果ててしてしまうしかない、そんな映画だけど、前田さんの出演にそれなりの手応えみたいなものもあったので、以下、当たり障りのない範囲で。
歌舞伎町のラブホテルを巡る群像劇なんだけど、そしてその群像がみなさんなかなか濃い設定なんだけど、どうにもリアリティとファンタジーの折り合いが付かない感じ。煮え切らないとも言えそうだし、逆に妙に物わかりが良すぎるとも言えそうだし。どうにもこうにも隔靴掻痒感。そういうカッコ付きの「リアリティ」を追求したということなのかも知れないけど、何周廻っても足が地に着かない。
そんな居心地の悪さの例として一番わかりやすいのが、2014年という制作年代で、東日本大震災との付き合い方はそれでいいのか。韓国、そして韓国人という存在との付き合い方はそれで良いのか。そして凶悪犯罪との付き合い方はそれで良いのか。映画としての面白さよりも、そんな疑問点というか、違和感が次から次へと湧き出て来る感じ。
そんな中、メジャーデビューを目指すミュージシャンの枕営業という、どう考えても「狙っただろ」な前田さんの役どころを、であるにもかかわらず、ごく普通に自然体で演じ切ってしまったのには、素直に驚かされた。これって普通にできることじゃないというか、例によって前田さんの周りだけがリアルというかスーパーリアルになってる。例によって恐らくは制作サイドの力量を遥かに越えてしまってる。
あとはあらためての確認だけど、一声、二顔、三姿というセオリー通りにして、さらにはプラスアルファを併せ持つことの素晴らしさ。前田さんの存在を使い倒せる、それこそ亡くなられた蜷川氏クラスの監督よ出でよ。
歌舞伎町のラブホテルを巡る群像劇なんだけど、そしてその群像がみなさんなかなか濃い設定なんだけど、どうにもリアリティとファンタジーの折り合いが付かない感じ。煮え切らないとも言えそうだし、逆に妙に物わかりが良すぎるとも言えそうだし。どうにもこうにも隔靴掻痒感。そういうカッコ付きの「リアリティ」を追求したということなのかも知れないけど、何周廻っても足が地に着かない。
そんな居心地の悪さの例として一番わかりやすいのが、2014年という制作年代で、東日本大震災との付き合い方はそれでいいのか。韓国、そして韓国人という存在との付き合い方はそれで良いのか。そして凶悪犯罪との付き合い方はそれで良いのか。映画としての面白さよりも、そんな疑問点というか、違和感が次から次へと湧き出て来る感じ。
そんな中、メジャーデビューを目指すミュージシャンの枕営業という、どう考えても「狙っただろ」な前田さんの役どころを、であるにもかかわらず、ごく普通に自然体で演じ切ってしまったのには、素直に驚かされた。これって普通にできることじゃないというか、例によって前田さんの周りだけがリアルというかスーパーリアルになってる。例によって恐らくは制作サイドの力量を遥かに越えてしまってる。
あとはあらためての確認だけど、一声、二顔、三姿というセオリー通りにして、さらにはプラスアルファを併せ持つことの素晴らしさ。前田さんの存在を使い倒せる、それこそ亡くなられた蜷川氏クラスの監督よ出でよ。