あれから10年、「ケータイ小説」が急速に廃れた理由とは? 現役女子高生に『恋空』を読んでもらった
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000007-it_nlab-life
実はケータイ小説は、浜崎あゆみさんと密接な関係にあります。
ケータイ小説の中でも一番にヒットした作品「恋空」を例に挙げると、この作品には恋人との死別、レイプ、妊娠、流産、リストカット、DV、地元のつながり、ドラッグなど、ケータイ小説の定番ともいえる要素が全て入っているのですが、それに比べ“固有名詞”がほとんど登場しません。一般的な小説であれば、物語の舞台の地名、主人公たちが通う高校の名前、最寄り駅の駅名などの“固有名詞”が入ってくるのですが、恋空のみならずケータイ小説は全体的に見てもこれらが入っていないのです。
にもかかわらず、なんと「浜崎あゆみ」というアーティストとその曲名は、“実際の名前”で登場します。このことは恋空だけでなく、他のケータイ小説も同じ。
ここから考えられる1つの結論は……。
ケータイ小説の作者は、浜崎あゆみさんが作ってきた世界観に感銘を受けて執筆している方がほとんどなのではないか、ということなのです。
ケータイ小説は一度も読んだことはないけど、さすがに「恋空」くらいは知ってる。上記引用の「浜崎あゆみ」説は、うろ覚えながら以前に聞いたことがあるような気がする。たぶん、参考文献に上げられてる速水健朗氏の言説を、どこかで目にしてたのかも知れない。
で、ここまでの記述は納得というか、それほど異論とかはないと思うんだけど、引用先の記事の後段にちょっとびっくりの記述が出てきた。
2つ目に、「AKB48」をはじめとするアイドルグループや、「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」「AAA」といったダンスグループ、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)という新しい音楽ジャンルなど、浜崎あゆみさんに変わる若者のカリスマが出現したこと。このグループの音楽性は、浜崎さんの詩によくあった「若者のリアル」よりも、「踊ろう、歌おう、みんなでウェイウェイ」系です。
“いろいろあるけど、元気出していこうぜ!”的なニュアンス(これは3.11の影響もあるかと思います)の音楽がニッポンに浸透し、ダークな雰囲気のJ-POPが売れない時代になっていきました。
ここは、そうなのか??と、頭の中をクエスチョンマークが飛び交ってしまったのは、正直に書いとこう。果たしてAKB48は、こういった文脈上に、時系列に位置してるんだろうか。むしろこれは順序というか因果が逆なんであって、3.11こそが決定的だったんじゃないか。少なくとも私自身の経験と照らし合わせてみてもそうだし、おそらくはほとんどの日本人にとってそうだったはず。
私以外に言ってる人がいるのかどうか知らないけど、3.11とAKBムーブメントの関係性こそ、今一度しっかり確認しておく必要があるんじゃないかと思う。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170718-00000007-it_nlab-life
実はケータイ小説は、浜崎あゆみさんと密接な関係にあります。
ケータイ小説の中でも一番にヒットした作品「恋空」を例に挙げると、この作品には恋人との死別、レイプ、妊娠、流産、リストカット、DV、地元のつながり、ドラッグなど、ケータイ小説の定番ともいえる要素が全て入っているのですが、それに比べ“固有名詞”がほとんど登場しません。一般的な小説であれば、物語の舞台の地名、主人公たちが通う高校の名前、最寄り駅の駅名などの“固有名詞”が入ってくるのですが、恋空のみならずケータイ小説は全体的に見てもこれらが入っていないのです。
にもかかわらず、なんと「浜崎あゆみ」というアーティストとその曲名は、“実際の名前”で登場します。このことは恋空だけでなく、他のケータイ小説も同じ。
ここから考えられる1つの結論は……。
ケータイ小説の作者は、浜崎あゆみさんが作ってきた世界観に感銘を受けて執筆している方がほとんどなのではないか、ということなのです。
ケータイ小説は一度も読んだことはないけど、さすがに「恋空」くらいは知ってる。上記引用の「浜崎あゆみ」説は、うろ覚えながら以前に聞いたことがあるような気がする。たぶん、参考文献に上げられてる速水健朗氏の言説を、どこかで目にしてたのかも知れない。
で、ここまでの記述は納得というか、それほど異論とかはないと思うんだけど、引用先の記事の後段にちょっとびっくりの記述が出てきた。
2つ目に、「AKB48」をはじめとするアイドルグループや、「三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE」「AAA」といったダンスグループ、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)という新しい音楽ジャンルなど、浜崎あゆみさんに変わる若者のカリスマが出現したこと。このグループの音楽性は、浜崎さんの詩によくあった「若者のリアル」よりも、「踊ろう、歌おう、みんなでウェイウェイ」系です。
“いろいろあるけど、元気出していこうぜ!”的なニュアンス(これは3.11の影響もあるかと思います)の音楽がニッポンに浸透し、ダークな雰囲気のJ-POPが売れない時代になっていきました。
ここは、そうなのか??と、頭の中をクエスチョンマークが飛び交ってしまったのは、正直に書いとこう。果たしてAKB48は、こういった文脈上に、時系列に位置してるんだろうか。むしろこれは順序というか因果が逆なんであって、3.11こそが決定的だったんじゃないか。少なくとも私自身の経験と照らし合わせてみてもそうだし、おそらくはほとんどの日本人にとってそうだったはず。
私以外に言ってる人がいるのかどうか知らないけど、3.11とAKBムーブメントの関係性こそ、今一度しっかり確認しておく必要があるんじゃないかと思う。